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20/01/08[高校サッカー 仙台育英 佐藤 文太]30年ぶりの大躍進を支えた鉄壁の守護神

 高校最後の試合は自分の故郷のチームが相手だった。生まれは宮城だが、生後3カ月で新潟に転勤。それ以降は中学まで新潟で過ごした。新潟U-15に所属していたが、「選手権に出たかった。でも、新潟県の高校サッカー界では、僕らの代は長岡JYFCが強くて、彼らが帝京長岡に進むのは分かっていた。このままいくと帝京長岡が強くなると思ったのと、寮生活などで自立をしたいと思っていたので、県外にいこうと決めていた。そこでゆかりのある宮城の仙台育英から声がかかって、いくことを決めた」と、ルーツの地へ渡った。

 1年次からレギュラーをつかんだ佐藤は、メキメキと頭角を現し、今大会注目のGKになるまでに成長。最後の選手権となる今大会では1回戦と3回戦で合わせてPKを4本止めるなど、抜群のシュートストップと安定感を見せて、同校30年ぶりの8強入りに貢献した。

 そして準決勝進出をかけた相手が帝京長岡だった。

 中学時代までよく対戦した晴山岬、矢尾板岳斗、谷内田哲平ら顔馴染みが多くいる相手。開始早々1分に谷内田に決められるが、それ以降は決定機を4度もシャットアウト。チームは0-1で敗れたものの、これ以上のゴールは許さなかった。

「本当にここで戦えたのはよかったし、最後に新潟県のチームと戦えたのは巡り合わせだと思う」。試合後、佐藤の表情は晴れやかだった。「より競争が厳しい次のステージでもっと成長したい」。大学日本一の明治大に進む彼の目はすでにその先を見つめていた。

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