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20/01/08[高校サッカー 青森山田]経験の蓄積こそが強さのバックボーン

「監督の言っていたとおりの試合になりました。まさかスコアまで同じとは思わなかったですけど」

 青森山田の藤原優大はそう言って笑顔を浮かべた。昌平戦を前に、黒田剛監督が授けたのは「高円宮杯ファイナルでの名古屋U-18」のイメージ。ショートパスとドリブルを使い、あうんの呼吸のコンビネーションによる中央突破を図ってくる名古屋のスタイルは、この日の対戦相手である昌平と重なるもの。当時やっていた対策はほぼそのまま使えるし、反省点もフィードバックできる。まして、今季のJユース最強チームなのだから、「名古屋より上の攻撃をしてくる高校はいない。あれに勝てたのだから」(藤原)という自信の裏付けにもなる。

 高校選手権は過密日程での連戦となるため、初戦と準決勝を除くと、相手対策の練習を積む機会がない。このため、どれだけチームにシーズン中の引き出しがあるかが問われるのだが、その点で育成年代最高峰リーグを勝ち抜いている青森山田には一日の長がある。「ポゼッションなら清水もいるし、柏もいる。もっと相手に支配されて回されたこともあるから」と黒田監督が余裕の笑みを浮かべたとおり、失敗経験を含めた蓄積こそ青森山田の強さのバックボーンだ。

「『このサッカーしか無理』とか『こういうサッカー相手だと厳しい』とかいうことはウチにはない」

 王者の指揮官はそう言って胸を張った。

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