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19/12/13[湘南]変わらぬ湘南スタイル。注目は“攻撃的な守備”

ハイプレスとショートカウンター

 普通のシーズンではなかった。最初の試練は、5月17日のJ1第12節、アウェイ浦和戦だ。前半に杉岡の明らかなゴールが認められない誤審があった。この試合は執念の逆転勝利を収めたものの、次の試合からリーグ5連敗。天皇杯もJFLの三重に初戦で敗れた。夏にかけては立て直し、第18節から第22節まで4勝1敗で駆け抜けたものの、22節の磐田戦直後に噴出した曺貴裁前監督のパワハラ騒動により急ブレーキ。約3カ月の調査の末、曺前監督は退任となった。その間、高橋健二コーチ、浮嶋敏監督とバトンを引き継いだものの、第32節まで実に10試合勝ちなしという期間を過ごし、第33節で3カ月半ぶりに勝点3を奪った。

 今季は複数の指揮官がベンチに座ったが、基本的な戦い方は変わらない。[3-4-2-1]システムをとり、前線から激しいプレッシャーをかけて高い位置でボールを奪い、ショートカウンターでゴールを奪う。これが王道のパターンだ。ファーストプレスがハマらないときは、持ち前の走力で素早く帰陣しゴール前でブロックを組む。この使い分けは浮嶋監督就任以降にかなり整備され、チームとしての統一感がある。プレスのかけ方は対戦相手によって微妙に異なり、WBが高い位置をとることもあれば、シャドーが走り回ることもある。浮嶋監督がどんな手を用意するかは一つの注目ポイントで、こうした“攻撃的な守備”によって主導権を握りにかかる。

どのようにボールを奪うか

 浮嶋監督は徳島を「攻守で顔を変える。よくオーガナイズされたチーム」と警戒。カテゴリーの上下はあれど、徳島のボールを握る能力は高く、単にプレスを仕掛けるだけでは奪うのは難しいだろう。徳島のビルドアップに対してどのようなプレスを仕掛け、ボールを奪ったあとはヨルディ・バイスの高さと強さを外した攻撃を展開できるかが一つの焦点になる。

 もう一つはメンタル面だ。一発勝負、上に上がるための戦い、その場にとどまるための戦い、さらにはレギュレーションの違いも重なれば、通常の精神状態で臨むのは難しい。“いつもどおり”の難しさを体感することになるはず。その中でいかに自分たちのペースをつかみ、“いつもどおり”にもっていけるかは非常に重要だ。短い準備期間の中で、互いに今季初めて対戦するチームを相手に、どんな準備を進めていくか。

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