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19/12/04[それぞれのホーム最終戦 仙台]次の25年に向かう覚悟はできているか

 2-0の勝利により、自力でのJ1残留が決定。これはホーム最終戦では5年ぶりの白星でもあり、勝って気持ちよくホーム最終戦セレモニーを迎えられるはずだった。序盤から苦しみ、一時は最下位も経験したチームが、昨季と同じ11位にまで上がり、さらに上位進出の可能性も残し、最終節を迎えられる。

 だが試合後のセレモニーは、明るい祝福ムード一色、とはいかなかった。

 戦いを終えた渡邉監督は、サポーターへ感謝し、選手や現場のスタッフを称えるとともに、重い言葉を投げかけた。

「次の25年、このクラブが本当に何かもっと大きなものを提示し、もっともっと輝くような彩りを加えられるのだとしたら、クラブがより明確なビジョンを掲げなければいけません」

 選手時代の01年から仙台に在籍する渡邉監督は、残留争いをしていた14年に指揮官に就任。翌15年、腰を据えてチームを作れるようになってから、仙台が勝てるようになるため、そして人々を引きつけるようになるため、長期的に「いいポジションを取って、ボールを動かし、相手を動かす」スタイルをコツコツと磨いてきた。その過程で少しずつ順位も上がり、カップ戦ではファイナリストも経験した。

 だがクラブ創設25周年を迎えた19年、大きく戦力が入れ替わり、戦術浸透に時間がかかり、序盤は大苦戦。途中で理想を一度脇に置き、「まずは守備から」という戦い方を選ばざるを得なくなった。

 再びスタイル構築を前に進めるにはどうするか。それを実現する人材を留めたり補強したりするためにどうやってクラブの規模を拡大するか...。ピッチ上だけでなくピッチ外も含め、クラブに関わるすべての人に向けて、指揮官の言葉は投げかけられた。

 10年連続のJ1在籍。だが、今季も残留したからそれでよし、とする段階はもうとっくに過ぎている。

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