日本代表・Jリーグ日本代表・Jリーグ

19/12/04プレミア東西王者の軌跡【WEST】

三冠に王手。クラブユース選手権予選がターニングポイントに

 日本クラブユース選手権、Jユースカップ、そして高円宮杯。俗にクラブチームの三冠と言われる全国タイトルの独占に王手をかけたチームこそ、今季の名古屋U-18である。

 シーズン当初から抜きん出た強さを見せていたチーム̶̶だったわけではない。高円宮杯U-18プレミアリーグWEST開幕戦では、昇格組の愛媛U-18に0-2と苦杯を喫するまさかのスタート。5月の中断期間に入るまでの戦績は、2勝2分2敗という凡庸なものだ。チームの雰囲気も悪くなり、「ドン底でした」とDF牛澤健は振り返る。

 そんなチームにとって転機になったのは中断期間に行われた日本クラブユース選手権の東海予選だった。JFAアカデミー福島U-18に敗れて回った磐田U-18との3位決定戦は、「ここで負ければ敗退」(牛澤)という大勝負。75分まで1-2とリードを奪われる展開となるも、ここから大逆転で白星を飾り、全国への切符をつかみ取った。

「本当に危機感があったし、あの1勝が大きかったと思う」と牛澤は当時を振り返る。このままではいけないという危機感を全員が共有すると同時に、勝利によってチームとしての一体感を手に入れることにも成功。これが名古屋U-18にとって、大きなターニングポイントとなった。

 リーグ戦ではこの中断明けから破竹の11連勝。夏のクラブユース選手権、秋のJユースカップも制し、「負ける気がしない」と選手が口をそろえ、GK東ジョンは「誰も追い付けないようなチームになってきた」と胸を張る。この東もそうだが、夏の前後から負傷者が増えてくる中で代わりに出る選手も質の高いパフォーマンスを発揮。「シーズンの初めは選手層が課題だと思っていたが、いまは誰が出ても本当に問題ない」と古賀聡監督も言う。

 ただ、チームの意識は“リーグ優勝は通過点”ということでまとまっている。

「リーグ優勝は『2位以上が決まっただけ』。次で勝ってこそ」古賀監督は早くも15日に行われる青森山田高とのファイナルを見据えていた。

Copyright (c) Jupiter Telecommunications Co., Ltd. All Rights Reserved.