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19/09/19[天皇杯 神戸 3-2 川崎F]昇る神戸。32分に変わった潮目を見逃さず

川崎Fの2トップへの変更が完全に裏目に

 神戸のホームに川崎Fが乗り込んだ一戦は、“ポゼッション”を旗印とする両雄の対戦だ。そのゲームの潮目が明確に変わったのは32分のことだった。

 きっ抗した序盤から徐々にポゼッションで優勢に立ち、タイトな中盤のディフェンスをベースに神戸の攻撃を封じていた川崎F。だが、左SHの長谷川が負傷交代し、小林を入れて2トップに変更すると神戸のビルドアップが真価を発揮していく。右WBの西が「(対面の)SHが代わってやりやすくなった」と話せば、左WBの酒井も「大伍くん(西)にボールが入り、蛍くん(山口)の裏抜けが形になってきたところで点が取れた」と語る。そして川崎Fの選手交代から6分後、西が右サイドを突破。クロスを中央に送ると、山口がダイレクトで合わせて先制に成功した。攻守のリズムを掌握した神戸は前半アディショナルタイムに再びゴールを陥れる。「うまくチームできれいな形で取れた」と胸を張ったのは小川だ。セルジ・サンペールのスルーパスを引き出した神戸の13番は速いクロスを中央へ。これを古橋が冷静に押し込んだ。

 川崎Fは後半、下田に代えて中村を投入。中盤をダイヤモンド型の[4-4-2]に再びシステム変更し、神戸を押し込んだ。それでも「守備的にならず、後半も攻めよう」と“攻撃的”な姿勢を求めたのは神戸のトルステン・フィンク監督。63分、田中順也のパスを受けた小川が左サイドを疾走。DFとGK二人の股の下を抜くシュートで3点目を叩き込んだ。

 川崎Fは70分に小林が決めて反撃を開始。神戸もルーカス・ポドルスキを約4カ月ぶりとなる公式戦のピッチに送り込む。試合が“どつきあい”の様相を呈していく中、85分に車屋が決めて1点差に迫った川崎F。スタジアムのボルテージも最高潮に達したが、これ以上スコアは動かなかった。

 川崎Fを下し、勝利の凱歌をあげた神戸が4強に進んだ17年以来となる準々決勝進出を決めた。

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