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19/07/09[福岡 1-3 岐阜]示した“内面”の変化。裏天王山を制す

新体制初勝利。岐阜が連敗を8で止める

 第19節の山口戦から、3日の天皇杯2回戦・甲府戦を含む4試合目の指揮で自身就任後の初勝利、そしてチームを8連敗という長いトンネルから光の射す出口へと導いた岐阜・北野監督。試合後、大木前監督が培ってきた土壌への評価とともに発した言葉の中に、試合の理解に必要な言葉、“責任感”と“気合い”があった。

「試合の入りが悪かった」と福岡・久藤監督が振り返ったのは、10分に川西が決めた先制点が生まれる過程での甘い守備についてでもあるだろうが、それより前にボールを保持しながらいい攻撃ができなかったことを指してのものでもあった。「ゴールに向かってプレーするというシンプルなところが足りなかった」と福岡の右WB石原も振り返ったが、その事態に陥ったのは、岐阜の整理された守備があったからだ。

 ボールが動くたびに細かにポジション修正を施しながら福岡に縦パスを入れるスキを与えず、危険なエリアに進入されそうな気配があると、連動性を伴う鋭い寄せでけん制をかけた。まさに一糸乱れぬその組織美は、各自に任された仕事、役割に対する責任感があればこそ表現可能なものだった。

 先制ゴールの川西からのパスを受けたライアン・デ・フリースが左サイドからクロス、それを頭で合わせて逆サイドに流し込んだ23分の前田の追加点は、シンプルだがゴールに向かうベクトルが明快に定まっていたことで生まれた、福岡にはなかった攻撃の結実だった。

 56分の三國から森本への選手交代を機に福岡がシステムを[4-4-2]へと変更して完全劣勢となった岐阜だが、4バックから5バックへのシフトにより、福岡の両サイドからのクロスの砲火に耐え続けた。木戸に一度は決められたが、何本のシュートを体で止めたか。まさに“気合い”だった。そしてよく耐えた守備陣にご褒美を与えるように川西が速攻からダメ押しゴールを。順位は変わらないが勝点が2差となったこのゲーム、両チームの今後に与える影響は大きいのではないか。

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