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19/03/31[神戸]力でねじ伏せた神戸。シーソーゲームを制す

 先手をとったのは、今季まだホームで勝ちがないG大阪だった。10分に菅沼の縦パスをきっかけに神戸陣内に攻め入ると小野瀬のクロスをアデミウソンがパーフェクトボレー。神戸はセルジ・サンペールがアンカーの位置で加入後初先発するも、守備面では不安定さを露呈し、G大阪が完全に主導権をつかみ取る。

 アンドレス・イニエスタが孤軍奮闘していた神戸だが、イニエスタへの縦パスを菅沼が出足よくインターセプトすると、ファン・ウィジョへ絶妙のラストパス。このチャンスを逃すはずもなく、GK前川との1対1を冷静に沈めて24分に早くもリードは2点差に広がった。「相手にチャンスを作らせていなかった」(遠藤)。ほぼ完璧に近かった前半のG大阪だが、前半終了間際にFKのこぼれ球からからルーカス・ポドルスキが左足を一閃。1点差で試合を折り返した神戸だったが、「ああいう展開で1点とられると相手が息を吹き返す」(東口)。

 G大阪の守護神が懸念したとおり、後半は一転して神戸がペースを握り返し、54分にはサイドを突破したポドルスキのクロスからダビド・ビジャが同点ゴールをゲット。それでも72分、G大阪はファン・ウィジョのシュートのこぼれ球から、遠藤が絶妙のラストパスを送り、倉田が落ち着いて蹴り込んで再びG大阪がリードする。

 ホーム初勝利を手繰り寄せたかに見えた展開だったが、やはり今季の神戸は一味違った。「最終的にはどれだけ信じられるか。気持ちを出せるか」と胸を張ったのはフアン・マヌエル・リージョ監督だ。80分、神戸を救ったのはまたしても、ポドルスキのキック精度だった。「あそこに蹴ってくるとは」と藤春も脱帽したが、最終ラインからポドルスキが古橋に絶妙のフィード。藤春を振り切った古橋が途中出場の田中順也の同点ゴールをお膳立てし、89分にも古橋が藤春のサイドを突き、田中の決勝ゴールを演出した。吹田スタジアムでは過去最多となる37,076人の大観衆が見守る中、神戸がG大阪をねじ伏せた。

文・下薗 昌記

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