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18/12/13[東京V]「売り込みがたくさんあった」「方向性はそんなに変えない」。東京V・羽生英之社長が語る新監督招聘の経緯

 東京Vは12日、来季の新監督にギャリー・ジョン・ホワイト氏が就任すると発表した。2年間チームを率いたミゲル・アンヘル・ロティーナ氏が9日をもって退任し、後任が注目されていた。

 16シーズンは18位と降格危機にあった東京Vは、その翌年にスペインリーグで20年以上のキャリアを持つロティーナ監督を迎え、ポジショナルプレーや5レーン理論といった欧州のスタンダードを習得して2年連続でJ1参入プレーオフ進出を果たした。9日にメディアの取材に応じた羽生英之社長によれば「(ロティーナ氏に)できれば3年目もやってほしいとお願いはしていた」が、資金的な限界と、「一つのチームで長く監督をやるのは慣れてしまうのでよくない」というロティーナ氏の考えもあり、昇格の成否にかかわらず退任することは既定路線となっていた。

 「幸い、ロティーナさんで成功して、海外の指導者がわれわれのことを知ってくれた。去年は全然売り込みなんかなかったけど、国内外のいい指導者から売り込みがたくさんあって、そこから3人に絞った。モチベーターとしていい人、若くて野心にあふれていてヴェルディを変えてくれるんじゃないかなという人、ロティーナさんのようにすごく経験があって自分の国のサッカーに精通している人。その中の一人です」 

 ホワイト氏はイングランド出身の44歳で、イングランドサッカー協会が立ち上げた特別な指導者養成コース出身の俊英。24歳で英領ヴァージン諸島代表チームの監督に就任し、その後バハマ代表、グアム代表などを経て、今年9月からは香港を率いてE-1サッカー選手権本大会出場に導いている。「若くて野心にあふれていてヴェルディを変えてくれるんじゃないかなという人」に該当するだろうか。

 スペイン路線を継続すると思われていた東京Vの監督選びだが、羽生社長は「国籍はいまやそんなに関係ない。どういうスタイルを目指しているかが大切」とし、「いまウチがどういうサッカーをやっているかは新しい監督も知っている。同じことをやるわけではないけど、方向性はそんなに変えない。ウチが身につけたポジショナルサッカーに、新しい監督の色を加えていってくれれば」と期待を述べた。

 「何よりも、日本でやりたい気持ちが強い人を大切にした」と羽生社長。日本語のツイッターアカウントを持ち、親日家としても知られるホワイト氏に、東京Vは来季の命運を託す。

文:芥川和久(エルゴラッソ東京V担当)

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