日本代表・Jリーグ日本代表・Jリーグ

18/09/22[山形]北川柊斗、A契約締結後も謙虚に試合出場への意欲を高める

 7月20日、J2第24節・新潟戦で公式戦の出場時間が900分に到達した大卒ルーキーの北川柊斗。その後、クラブとA契約も結んでいるが、それから2カ月。何かお祝いなどがあっただろうかと気になり、本人に聞いてみると、「全然、全然。ただ試合に出させてもらってて、勝手になっただけなので。そんな特別なことは何もしてないです。ただ通過点でしかない」と謙虚な受け答えが返ってきた。いやいや、何かしているのでは、とさらに探りを入れてみたが、「監督とかスタッフみんなに感謝してます。A契約になったのもそのお陰なので、感謝しつつもまだまだ上を目指していきたいなと思います」と、これ以上突いても何も出てこない様子だった。

 本職はFWだが、シーズン途中には手薄になった左ウイングバックにコンバート。リーグ戦のほか、天皇杯2、3回戦で先発するなど試合出場を重ね、900分に到達した。しかしその後は右サイドから移ってきた山田拓巳が左サイドに定着したり、夏の補強で内田健太が加入するなどで出場機会を減らしている。

 A契約の条件を満たした直後のタイミングでベンチ外となることも多く、確かにお祝いどころではなかったが、この試合に絡めなかったこの期間に「また初心に戻るというか、出させてもらってる時には気づかないことだったりとかに気づいたり学べたので、そういうところは自分にプラスだった」と、主にポジショニングやプレーの連続性について見直したという。現在はポジションを上げてシャドーでプレーしているが、ここも夏の補強や離脱者の復帰で飽和状態になりつつある。厳しいポジション争いは覚悟しなければならないが、「残り数試合ですけど、まだまだ試合に出たいなと思います」と出場への意欲は強まっている。

 この取材中、クラブハウスへ引き上げる木山隆之監督が「ガンバレキタシュー」と腹話術師のような裏声で一言言いながら去っていった。果たして、チャンスはあるぞということか、はたまた、まだまだだそということなのか。真相は不明だが、苦笑いしながら見送った北川は「ひたむきにやっていればチャンスはくれる人なので、目の前のことに一つずつ集中して自分のことをやるだけです」と話していた。

文:佐藤円(エルゴラッソ山形担当)

Copyright (c) Jupiter Telecommunications Co., Ltd. All Rights Reserved.