日本代表・Jリーグ日本代表・Jリーグ

18/08/31[福岡]9月決戦のキーマンは“ネオ・ダイスケ”。進化した石津大介に注目

 福岡・石津大介の表情がとても明るい。

 今季、石津は上々のスタートを切った。岐阜との開幕ゲーム、開始5分で自身とチームの今季初ゴールを挙げて勝利の立役者となると、以降、第8節まですべて先発出場を果たした。

 しかし、第9節・山口戦からはベンチが石津の“定位置”に。当然、表情は沈んでいった。

 長く暗いトンネルに入った石津だったが、やがて出口の光が見える。第25節・徳島戦から前節の新潟戦まで5試合連続で先発を勝ち取った。中でも、大きなきっかけは第27節の甲府戦だ。

 試合は松田力の二つのスーパーゴールで2-1の勝利を物にしたが、石津は74分にピッチを退くまで攻守でとにかくよく走った。特に守備での貢献度が高かった。甲府戦を振り返った石津は「あれくらいの守備をスタンダードにしていかないと先発では出られない」と話し、それまでの『自分は攻撃の選手。得点に絡むなど、そこで特別な働きをしてこそ自分』との考えから『守備もこなした上で攻撃でも光る自分へ』というスタンスへと変化した。

 第28節の水戸戦では石津の守備力がさらに際立った。縦関係にある森本貴幸と息の合ったプレッシングで水戸のビルドアップを分断。暑い中での走力も素晴らしかったが、頭脳的なプレーが効いた。水戸の若き司令塔である小野幹敏が「とにかくうまかった」と舌を巻いたのは水戸のボールの運び方をコントロールするポジショニングや寄せの間合いのメリハリといった石津の頭脳的な守備技術だった。

 そして新潟戦。石津は守備のタスクをしっかりとこなした上で貴重な先制ゴールと、ドゥドゥのゴールもアシストした。

 石津の先発起用を続ける井原監督にその理由を尋ねると明快な答えが返ってきた「攻撃では決定的な仕事を、守備では献身的は働きを、その両方ができるから使っている」。

 今節の大分を皮切りに上位陣との対戦が続き、さらに計7試合を戦う、福岡にとっての“9月決戦”のキーマンは間違いなく『ネオ・ダイスケ』だ。

文・写真:島田徹(エルゴラッソ福岡担当)

Copyright (c) Jupiter Telecommunications Co., Ltd. All Rights Reserved.