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17/10/21[神戸]「不惑」の指揮官と6人の「而立」。キャリアを積んだそれぞれの思い

 今年、神戸には30歳を迎えた選手が6人いる。4月にニウトン、6月に藤田直之、7月に渡部博文と田中順也、先日17日に高橋秀人。さらに、今夏加入したハーフナー・マイクは5月に30歳を迎えている。

 6人の中で最後に30歳を迎えたのは高橋秀だ。その初戦に対する特別な感情はないとしながらも、「29歳くらいから考えていたのは、人を応援しようという気持ち」だという。「若い選手は知らないこともあるし、でも、知らないことが当たり前。自分も同じように(若い時は)分からなかったけど、分かったこともある。選手として、大人として、自分自身が(先輩の)背中を見て育ってきたし、種を植え付けていかないと、とも思う」との心境を語っている。

 中国の歴史上の哲学者・孔子によると、30歳は″積み上げた経験が満たされ、自ら発信していく年齢″というような意味合いを持つ「而立(じりつ)」の年。6人それぞれには、それぞれが宿した思いがあることだろう。

 その「而立」を迎えた6人の一回り上、今年40歳のシーズンを戦っているのが吉田孝行監督(写真左、17日撮影)だ。孔子の言う「不惑」と称される節目の年齢だが、自身にとっては通過点の様子。ただ、コーチとしてネルシーニョ前監督と過ごした2年半という時間は、吉田監督のキャリアにおいて極めて大きなものだったという。

 吉田監督は「ネルさん(ネルシーニョ前監督)と一緒にできたから今(監督を)できている。出会わなかったらいまこうやってできていない」と前指揮官への強いリスペクトを口にした上で、「19年の現役生活で選手の気持ちが分かるし、20人以上の監督のもとでプレーした。それが僕の武器ですね」とも続けた。多くの人との出会いを経て積み上げたキャリア、その自信を胸に陣頭指揮に臨んでいるようだ。

文・写真:小野慶太(エルゴラッソ神戸担当)

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