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19/12/27【Jリーグ】震災から25年目、そしてビジャラストマッチ。神戸、初戴冠への舞台は整った

(Getty Images)

 神戸が初の天皇杯決勝に挑む。3度目の正直だった準決勝を乗り越えてつかんだ元日決勝のチケット。それは、クラブ史上最大の歓喜との引換券だ。

 アンドレス・イニエスタが口火を切った準決勝・清水戦。テクニカルショットで先制すれば、酒井のクロスを田中が押し込む。最後は古橋が3点目を挙げた。ただ、「みんな硬かった」と話したのはGK飯倉。トルステン・フィンク監督も内容面における修正の必要性を口にした。それでも、飯倉はビッグセーブで窮地をしのぎ、チームは指揮官が求めてきたハードワークを貫徹。一丸となって勝利を手繰り寄せた。

 決勝戦は、圧巻のプレーでチームメートに数多くの“教え”をもたらしてきたダビド・ビジャの現役ラストマッチ。「“ダビ(ビジャ)のためにも”というのはチームとしてすごく思っているところ」と酒井。24日にメディア向けに公開された練習では、ビジャは別調整だったが、コンセプトの“共闘”は揺るがない。同じく別調整だったルーカス・ポドルスキらも含めて誰もがそれぞれの立場で最後の準備に集中。誰が出場しても、どんなシステムでも力を最大公約数的に発揮する下地は十分磨かれてきた。小川が「気負うことなく自然体で」と準備に意欲を示せば、古橋は「試合に出る選手は、思いを込めてピッチで表現できれば」と話す。それぞれが情熱と冷静のバランスをとり、ベクトルは統一されている。

 1995年に創設された神戸。その始動初日の1月17日に阪神・淡路大震災が発生した。決勝は節目となる25年目の初日。J1最終節後のセレモニーでフィンク監督はメッセージを発信している。「皆さんと一緒にタイトルをとりたい」。初戴冠まであと一歩。クラブに関わるすべての者が“思い”をかなえる時がきた。

 

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