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19/12/23【なでしこ】E-1で株を上げたのは? なでしこジャパン、どうなる五輪メンバー

(写真:Getty Images)

 女子W杯以後の高倉麻子監督の発言を集めると、東京五輪はW杯メンバーを主として構成しようとしていることがうかがえる。9月20日の会見で「選手はある程度固定されていく。(中略)おおよそは女子W杯で選んだ選手をベースにチームを磨いていければいい」と話しており、今年最後の試合であったこのE-1でもW杯メンバーが多くを占めた。

 五輪の登録メンバーは18人。W杯メンバーが23人であったことを考えると、そこに新規参入することは容易ではない。ただ、CBとボランチの両方でE-1に出場した松原有沙、E-1で全3試合に出場した池尻茉由は、五輪メンバー入りに大きく前進したのではないか。田中美南はE-1でのインパクトに欠けたが、なでしこリーグで好調を維持しているため、それが来夏まで続けば五輪は近づくだろう。

 W杯メンバーに選ばれてはいたが、主力ではなかった宮川麻都や遠藤純は、代表でも複数のポジションで出場することが多くなり、その柔軟性から高倉監督の評価を一層上げているのではないかと推察できる。E-1で大会MVPを獲得した南萌華も、熊谷紗希とCBを組む準備ができたはずだ。

 対照的にケガの鮫島彩と宝田沙織、AC長野で2部降格となった横山久美(19日にワシントン・スピリッツへの完全移籍を発表)らは、競争から一歩後退した印象を受ける。スポーツ選手にケガは付き物とは言われるが、ケガ人が絶えなかったW杯の反省を生かすなら、夏前までにケガを抱えている選手は選外とするべきだろう。ドイツのフライブルクから日本に帰国すると報じられた猶本光、当初はW杯メンバーに選ばれながらもケガで不参加となった植木理子の滑り込みはあるか。そして、高倉監督自身も近況が気になっているであろう、阪口夢穂の電撃復帰はあるのか。

 なでしこジャパンは来年、2月14日にJヴィレッジで始動し、7月の五輪まで毎月代表活動があることが明らかになった。国内の国際親善試合の翌日には、非公開で練習試合を組むことが通例となってきたため、五輪当落線上の選手にとってはそこも大きなアピールの場になる。

文・馬見新 拓郎

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