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19/12/20【天皇杯】残された最後のタイトルへ。鹿島、一体感を高められるか

(写真:Getty Images)

 11日に大岩監督の契約満了が発表された。ほかにも満了となった選手、コーチ陣は多い。来季も鹿島でプレーする選手と、どこでプレーするか分からない選手が、混然となって長崎戦を戦う。ベクトルを一つに束ねるのは簡単ではない。

 リーグ戦終盤、チームの一体感は高まり切らなかった。長年、鹿島はそれを武器に戦ってきた。強化責任者の鈴木満氏は「サッカーで勝つには個の能力だけではない。チームとしての一体感やチームに対しての帰属意識、チーム愛があって初めて強さにつながる」という持論を軸に据え、チームが一体感をもって戦えるよう心血を注いできた。

 今季は、過去のどのシーズンよりも選手の入れ替わりが激しく、チームの一体感やクラブに対する帰属意識が浸透する時間も限られた。しかし、これからも同じようなシーズンが続く。若く力のある選手が海外を目指す流れを止めることはできない。

 だからこそ、ここでタイトルを獲得することはこれまで以上の価値をもたらす。鹿島だからタイトルがとれるのではなく、タイトルにふさわしいことを証明した選手だけがタイトルホルダーになれる。

 今季で契約満了を迎える川俣。在籍11年で公式戦出場1試合のGKは、試合日に行われるメンバー外だけでの練習も「おろそかにしない。結局自分に返ってくるし、チームのためにもならない。そういうことがチームの勝ちにつながる」と言った。

 チームのために。もう一度、鹿島は大切にしてきた意識を取り戻し、天皇杯のピッチに向かう。

文・田中 滋

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