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19/12/20【なでしこ】E-1の女子最終日なでしこジャパンは韓国と対戦し大会優勝

(写真:Getty Images)

 優勝決定戦となった日韓戦後。その劇的な展開の余韻を残しながら、ピッチ上では表彰式の準備がスムーズに進んでいた。大会ベストGK賞は山下杏也加が、得点王は岩渕真奈が受賞。これらの選手は、いまやなでしこジャパンに不可欠な存在だ。

 そんな中、今大会MVPに選ばれたのは、代表でレギュラー獲得に邁進中の南萌華だった。「本当に自分がMVPに値するか分からないけど、チームメイトに助けられていただいた賞かなと思う」と、21歳の若きCBが笑みを浮かべながら静かに栄誉をかみ締めた。

 南は14年の U-17女子W杯と18年のU-20女子W杯の両方で優勝を経験した。特にU-20女子W杯では主将としてチームをまとめ、世界一に導いた。この日の日韓戦を視察に訪れていた、池田太U-20日本女子代表監督も、彼女のMVP受賞を喜んだこと
だろう。

 今季から元なでしこジャパンの矢野喬子氏がつけていた浦和の背番号3を任され、日テレと最終節までなでしこリーグ優勝を争った(最終的には2位でシーズンを終えた)。浦和ではゲームキャプテンも任され、高さを生かした空中戦はもちろん、ミドルレンジの正確なフィードも新たな武器として手に入れ、初のなでしこリーグベストイレブンまで手にした。

 ただ、今夏の女子W杯は初戦のみの出場にとどまり、「なでしこジャパンで主力になるための新たなチャレンジを」と決心して夏以降を過ごした。今大会は熊谷紗希(リヨン)が不在だったが、その穴を埋めたのが日本で唯一3試合にフル出場した南だった。

「逆サイドにボールがあるときも、味方選手をうまく動かしていい形で守れればよかった試合があり、そこは(熊谷)紗希さんに頼っていたんだと実感した。ラインコントロールやリーダーシップは、今後も追求していきたい」。

 女子W杯の悔しさを糧に急成長する南が、東京五輪の舞台では熊谷とCBコンビを組むかもしれない。

文・馬見新 拓郎

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