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19/12/20【日本代表】日韓戦で見せた軟弱さ。脱せていないドメスティックレベルの域

(写真:Getty Images)

 18日、E-1の男子最終戦で日本と韓国が対戦。日本は0-1で敗れ、タイトルを韓国に譲ることになった。

 韓国の最前線で奮闘したのは、イ・ジョンヒョプ。地元釜山でプレーするストライカーは得点こそ挙げられなかったが、高さ、強さ、そして献身性で常に日本の守備陣の脅威になった。3バックの中央に構えた三浦弦太は個と個の対決ではタジタジだった。

 湘南サポーターには馴染みの選手だ。18年、1年だけ日本でプレーした。ケガもあり正直期待どおりの結果を残せたとは言えず母国に帰還する。しかしその選手が、あらためてこの日韓戦でポテンシャルを発揮した。Jリーグでプレーするナ・サンホ(FC東京)は持ち前の推進力とテクニックで日本を困らせた。最終ラインで守備を統率したのはG大阪のキム・ヨングォン。守備のみならずセットプレーで脅威を与えるなど、攻守両面で存在感を示した。左SBのキム・ジンスもまた、元新潟の選手。欧州経由で韓国に戻ったレフティーは、強度の高いプレーで上下動し、球際の強さで違いを見せた。

 ほかにも決勝点を挙げたMLS(米国)でプレーするファン・インボムを除けば、多くはKリーグでプレーする面々。今回Jリーガーで固められた日本と同じ、国内で活躍する選手たちである。ただ、なぜだろう。インテンシティーやスピードだけでなく、局面での判断や技術面でも日本の選手たちの多くは韓国に上回られていた。

 パウロ・ベント監督と森保一監督の間に、戦術的采配で差があったのは事実だ。森保監督のマネジメントに対する疑問に関しては次号の特集で詳しく記すが、チームパッケージが緩慢であったことを差し引いても、日本の選手たちは軟弱だった。強度で劣ったからだけではない。自分の武器をチームの中で生かす術のなさや不安定なプレーモデル、イージーミス。上田絢世や田中碧といった若き才能は確かに将来性を感じさせるが、率直に言って現時点ではドメスティックレベルの域を脱していない。韓国戦でそれが明らかになっただろう。

 レベルに大差はないはずなのに、Kリーガーが頼もしく見えた。島国で小さく収まっている。こんな低調な日韓戦を演じてしまったJリーガーに、嫌味が聞こえてきそうである。

文・西川 結城

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