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19/12/10【Jリーグ】15年ぶりJ1優勝の横浜FM。今季を象徴する最終戦

(写真:Getty Imaegs)

 最終戦、優勝を決めた一戦は今季の横浜FMを象徴するような試合だった。確かに立ち上がりはFC東京の圧力に苦しむ様子も見られたが、4点差以上で負けなければいいという状況でも“勝って決める”という試合前の意識どおり、攻撃的な姿勢を貫いた。

 そしてもう一つ、アンジェ・ポステコグルー監督をはじめ、選手たちがシーズンをとおして言い続けてきた「誰が出ても同じサッカーができる」ということを証明した試合でもあった。扇原の出場停止は不安要素の一つだったが、代わって入った和田が遜色ないパフォーマンスを見せた。

 5カ月以上もリーグ戦の出番がなかった和田だが、松原や広瀬がポジション争いの話題の際に必ず「調子がいい」と名前を挙げる存在だった。そして横浜FMではさほど経験がないボランチながら「ひさびさに出たとしてもやることは分かっている」とポステコグルー監督に送り出された和田は、「タカ(扇原)ほどのクオリティーはない」と謙遜しながらも、「ここで任されるのは年齢も踏まえてだろう」という点も理解した。スペースを突く、または埋める動きを絶え間なく続け、ボールを受ければ前を向いてパスを送る。本人は「たまたま」と笑ったが、1点目と2点目にしっかりと絡んだ。攻守において一人でもテンポや動きが違えばバランスが崩れる横浜FMの戦術において、普段は出場機会がない和田が安定感を欠けば3-0という勝利はなかっただろう。

 後半戦の快進撃の要因の一つだったエリキ、途中出場の遠藤が追加点を挙げたこともまた、今季の横浜FMを象徴していた。「一人に頼るサッカーではない」「試合に出ている選手の力だけではない」。主将の喜田を筆頭にそう言い続けてきた“チーム力”で、横浜FMは15年ぶりの優勝を勝利で決めた。

文・菊地 正典

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