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19/11/30【Jリーグ】3位・鹿島、いまこそ常勝軍団の神髄を見せる時

(写真:Getty Images)

 前節広島に勝ち切れなかったことが影響してか、週があらたまった練習でもチームはおとなしかった。しびれを切らした大岩監督はミーティングの中で「もっと優勝したい気持ちを出せ!」と珍しく声を荒げたという。

 試合内容は誰が見てもよくない。歯車はかみ合わず、選手たちは試行錯誤を繰り返し、答えを見いだせないまま、試合終了のホイッスルを聞く。シーズン佳境に入りながら、そんな試合が続いている。

 広島戦では5バックで守る相手を崩せなかった。サイドにボールを運んでも、網の外でパスを回しているだけでは、相手はスライドするだけで済んでしまう。攻撃陣はボールに触れない時間が増え、いいプレーができていないことが焦りを呼ぶ。そこでミスが起きれば必要以上に落胆してしまう悪循環。選手同士の即興性で崩そうとしても、レギュラーボランチである三竿が不在。ますます、どうすればいいのか迷い、悩み、意識の統一を図るのが難しい状況に陥っていた。

「 勝てばいいんでしょ」

 3連覇を知る内田の言葉は問題の本質を突く。どんなに試合内容が悪くとも勝てばいいのだ。そうやって鹿島は難局を乗り越えてきた。しかし、その強さを体現できる選手はもはや限られている。

 それでも誰もいないわけではない。16年から加わった永木は「自分や篤人くん(内田)といった経験のある選手が声をかけ合ってやれればいい」と言い、18年から深紅のユニフォームを着る犬飼も「結果がすべてだから勝てなければこういう雰囲気になるけど、ブレるときじゃない。こういうときだからこそ、やってきたことをまたあらためてやることだと思う」と話した。

 ミーティングでは今季奪った全ゴールのダイジェストが流れ、自分たちの強みを再確認した。ポゼッションのうまい神戸が相手だからこそ、ショートカウンターが生きる。トップ下でゲームを司る土居も「焦れないことが大切」と強調する。

 苦しいときこそ一致団結できるのが鹿島。神髄を見せたい。

文・田中 滋

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