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19/11/12【ACL】ビッグセーブ連発。ACL決勝、決壊を許さなかった浦和の第2GK

(写真:Getty Images)

 9日、ACL決勝第1戦が行われ、アウェイでアル・ヒラルと戦った浦和は0-1で敗れた。アドバンテージを許す結果となったが、押し込まれる展開の中、最少失点でしのいだのは収穫だ。勝負の第2戦は11月23日に埼玉スタジアムで行われる。

 相手右CK、ニアで合わせたアンドレ・カリージョのヘディングシュートを、右手で間一髪かき出す。クロスを受けたセバスティアン・ジョビンコが、少し左に持ち出してシュート。これも完璧に読んで外へはじいた。

 前半、二度あった決定機を防いだのは、この日がACL初出場だったGK福島春だった。累積警告による西川の出場停止を受け、一番窮地に陥りかねない、アウェイでの決勝第1戦で福島春に出番が回ってきた。

「いつもより準備期間があるんでね。それはいい」

 彼は今季、ずっと第2GKとしてベンチに甘んじ続けてきた。第2GKは、いつどこで出番がくるか分からない。試合中の負傷かもしれない。何かの拍子にレッドカードが出るかもしれない。そうして訪れる出場機会を想定していつも準備しているからこそ、福島春ならではの発言だった。

 ただ、その出番がACL決勝なのだから、本当に何が起こるか分からない。

「少し緊張したのは事実」(福島春)

 失点時は高速クロスに反応し切れず、中途半端に飛び出してゴールを空けてしまった。失点後、プレーの判断が少しブレたようにも映った。それでも1失点だけで抑えられたのは彼の活躍があったからだ。

 この試合を見越して出場したJ1第30節・鹿島戦では「もっと試合に出たい」欲がさらに生まれたという。このアル・ヒラル戦では…。「もっといろいろな経験をしないと。経験不足だなとすごく感じた」。GKは、百戦錬磨が務めるポジションだ。これまで感じてきたものが、試合で生きる。何物にも代えがたいACL決勝の経験、そこで感じた思いを、今度は自身の成長につなげたい。

 この試合、わざわざ西川を帯同させていた。福島春の突き上げは、西川、そしてチーム全体をも押し上げてくれる。

文・田中 直希

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