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19/10/28【ルヴァン】鈴木武蔵。笑顔なきルヴァン得点王が得た新たな糧

(写真:Getty Images)

 札幌の鈴木が大会得点王に輝いた。決勝開始時は7得点で、6得点で2位につけるチームメート、アンデルソン・ロペスと争っていたが、最終的には鈴木が得点王の称号を手にした。

 ただし、試合後の鈴木には笑顔はなかった。「試合前には「決勝でも得点して、優勝して、自分がMVPになったら最高っすよね」と意気込んでいたものの、この試合では無得点でチームも敗れてしまい、「決勝で得点できなかったら意味がない」とミックスゾーンでは淡々と悔しさをにじませた。

 スーパーミドルを突き刺した準決勝第2戦・G大阪戦の再現が期待されたが、かなわず。川崎Fのエース・小林が途中出場ながら2得点を挙げてチームを救ったことも、悔しさを増長させたのかもしれない。87分には相手DF背後のスペースにフリーで飛び出しながらもドリブルをミスしてしまい、決定機をフイに。一方、小林はその直後に見事なトラップからゴールネットを揺らしている。厳しい言い方になるが、このコントラストはとても印象的だった。シュート数も120分間フル出場しながら前半の1本のみ。「何か一つこれ、というわけではない。いろいろなことを一つひとつ改善していかなければいけない」と唇をかんだ。

 確かな成長は実感している。「昨季まではカウンターやクロスからのフィニッシュがほとんどだったが、ミシャさんの指導のおかげでフィニッシュのところは間違いなくバリエーションが増えている」。これまでは幅広く動き回ってパスを引き出すプレーを武器にしていたが、「『動き過ぎるな』と真逆の指導をされて、そのおかげで得点ができている。ミシャさんには感謝している」。それだけに試合後はミシャを胴上げできなかった悔しさがつのった。

「ルヴァンカップはこれで終わってしまったが、リーグ戦はまだ残っている」。残りシーズンでこの悔しさを晴らすべく、鈴木は前を向いた。

文・斉藤 宏則

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