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19/10/04【ACL】「まだ何も終わっていない」。関根貴大が示した覚悟

(写真:Getty Images)

 2日、ACL準決勝第1戦が行われ、浦和がホームで広州恒大に2-0で勝利。貴重な追加点を奪ったのは関根貴大だった。

 興梠は戦前から言っていた。「1-0で勝つよりも、0-0のほうが第2戦を考えるといいと個人的には思っている。2点差、3点差で勝ちたい」。チーム事情として、7月6日以来、無失点試合がない事実もあった。19分に先制したのち、すさまじい守備の集中力でピンチは少なかったものの、相手の前線にはセレソンやCL経験者がそろう。“一発の可能性”を考えると、もう1点取っておきたかった。

 それに、沸騰した浦和の熱で包まれた埼玉スタジアムは選手を高揚させていた。ゴール自体も、「蹴った瞬間、決まると思った」というゴラッソだった。それでも―。大事な大事な2点目を決めた当人の関根は、あまり喜ばなかった。

 チームメートにもみくちゃにされてもうつむき加減。さすがに何度もエンブレムをたたいた際はサポーターにしっかりアピールしていたが、歓喜を表現しないのは異質に映った。

「まだ、勝っていないですから」

 試合後、そのことについて聞くとそっけない口調で返された。

「あれで次のステージにいけるなら喜んだと思う。でも、まだ何も終わっていないので」

 ああ、そうか。そうした答えを想像してはいたものの、決意の口調でいざ言われると「あぁ」としか返せなかった。3カ月ぶりの埼スタでの勝利。しかも最高の内容だった。ただ、関根はそんな表面的な事象に浮かれることもない。

「なんの意味もないですよ、タイトルを獲らないと。優勝できなかったら、いいところまでいった、となるだけ。僕らにはもうこのタイトル、一つだけしか残っていないのだから」

 選手入場時と試合終了後、ゴール裏のサポーターは“3つ目のアジアタイトルを”という意味を内包したビジュアルを選手たちに見せている。これは広州恒大の2回を超える記録でもあった。つまり関根は、“アジアを制覇する”というサポーターからのメッセージをしっかりと受け止めていたことになる。2年前の戴冠を経験していない関根。当時、ACLや世界ではあまり活躍できない、と揶揄されることもあったという。ただこの日、1ゴール1アシストした関根は“大活躍”だった。体格では大きく劣るぶん、「(自陣)ゴール前に自分がいるとリスクが高い」と高い位置取りを意識。それに球際でも負けていなかった。世界で戦う術、そして覚悟はもう身にまとっている。それを関根は強烈に示したのだ。

文・田中 直希

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