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19/10/02【ACL】燃え盛るタイトルへの思い。浦和には興梠がいる

(写真:Getty Images)

 リーグ戦では残留争いに巻き込まれている浦和だが、ACLでは日本勢で唯一、4強に名を連ねた。準決勝の相手は、中国の雄・広州恒大。2日に第1戦をホームで戦う。相手は難敵だが、必要以上に恐れる必要はない。なぜなら、浦和にはアジアの列強たちが恐れおののく男が最前線にいるからだ。リーグ前節を欠場した興梠慎三。これまで何度も浦和を救ってきた大エースが、この試合でも“ PRIDE OF URAWA ”を見せ付ける。

 9月28日の佐賀・鳥栖、移動着の黒ジャージでピッチを見つめる興梠の姿があった。J1残留争いの重要なゲームを、エースが回避。ACL前の連戦となるだけに「そういうこともあるか」となりそうだが、「ほかの選手にチャンスを与えるくらいなら、自分が出たい」とまで言う彼が出場をとりやめた意味は大きい。

 それだけ、足の状態が芳しくなかったということだ。「いろいろなものの蓄積」とチームは彼の欠場について説明した。

 興梠は9月8日のルヴァンカップ準々決勝第2戦・鹿島戦で右足首を負傷しながら、その後も試合に出続けた。さらに17日、ACL準々決勝第2戦・上海上港戦で相手選手に削られ「足の感覚がない」とまで話していた。その後、練習を別メニューで調整しながら鳥栖戦出場を目指したが、かなわなかった。そう決まるとすぐ、興梠は次のターゲットに目を向けた。

 実質的な“ラストタイトル”であるACL、そこにかける彼の思いは強い。
「2年前に優勝したときの喜びは忘れられない。何回経験してもすごくうれしいもの。また優勝できるように、一つひとつ戦っていきたい」

 今季のACL、浦和は16点を記録しているが、興梠はその半数近くにあたる7得点を挙げている。さらにリーグ戦で11ゴール、ルヴァンカップで1ゴールを決めており、今季公式戦でのゴール数は19。さすが、ACL日本人最多25得点、そしてACL通算得点数5位タイの決定力だ。なお今季、中国勢との4試合では3試合で点を決めている。

 さすがの広州恒大も、彼に取らせまいと厳しいマークをしてくるだろう。だが、そこで裏を取れるのが興梠だ。「ウチにはアジアを代表する点取り屋がいる。僕らが外国籍選手を止めることに必死になるように、相手は彼を止めにくるだろうが、それでも止めるのが難しい選手」(槙野)。「大丈夫」と言いながら、まだ痛みはあるだろう。それでも、最前線で駆け引きして裏を取る姿はいつもと変わらないはずだ。浦和には、興梠がいる。

文・田中 直希

Jリーグ関連の生放送予定 

AFCチャンピオンズリーグ2019 準決勝

・浦和レッズ vs 広州恒大
 10月2日(水)夜7:15〜(生中継 日テレジータス

Jリーグ 第28節

・浦和レッズ vs 清水エスパルス
 10月6日(日)昼5:00〜(生中継 テレ玉)
・湘南ベルマーレ vs 川崎フロンターレ
 10月6日(日)夜7:00〜(生中継 NHK BS1)

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