日本代表・Jリーグ日本代表・Jリーグ

19/09/28【Jリーグ】桜の8番、その力を大阪ダービーで解き放て

(写真:Getty Images)

 28日に開催される大阪ダービー。C大阪で注目されるのは8番、柿谷曜一朗だ。

 昨季に続き、今季もチームに貢献し切れていないことは、誰より本人が痛感している。「結果でしか認めてくれないサポーターもいると思う。ピッチの上でやるしかない」。心機一転、そう誓って踏み出した今季だが、開幕から9試合で1得点。布陣が変わった第10節からは先発を外れ、快進撃が始まったチームの中で、ケガもあり、プレー機会すら満足に得ることができなくなった。

 そんな中、7月に浮上した名古屋への期限付き移籍話。クラブは慰留に努めたが、最終的には本人の意思を尊重した。そこで柿谷が出した答えは、残留。「このクラブで輝く姿を待ってくれている人はいると信じている。もう一回、このチームのためにできることをやりたい」と決意新たに後半戦に臨んだ。

 それでもカップ戦要員という立場は変わらなかったが、清武の負傷離脱後、前々節、前節と左SHで先発。前節の浦和戦後、「何よりいまは、試合ができている楽しさを感じている」と率直な心境を吐露すると、「チームとしての役割も、もっと意識したい」とも話した。「まだまだチームが作り上げてきたモノに追いつけていないけど、守備や組み立てなど要求されていることもこなしつつ、最後の質のところでも見ている人に楽しんでもらえるプレーを出したい」と意欲を高めて迎える今節。多くは語らずとも、試合の重要性は誰より理解している。21日、クラブのPRとして地元の商店街を歩く柿谷の後ろには、背番号8のユニフォームを着た多くの子どもたちが列をなした。彼に期待しているファンはいまでも多い。

 前節の試合後、「いまのプレーを習慣づけていけばこれから先、彼のクオリティーの高いプレーが出てくることを確信している」とロティーナ監督は話した。それが今節であれば、柿谷本人、サポーターにとっても、特別なダービーになる。

文・小田 尚史

Copyright (c) Jupiter Telecommunications Co., Ltd. All Rights Reserved.