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19/09/21【Jリーグ】いまは攻めるしかない。3冠へ取り戻すべき姿勢

(写真:Getty Images)

 鹿島は18日のACL第2戦、広州恒大との一戦をドローで終えたが、アウェイゴールの差で敗退が決まった。今季4冠を目指していたが、その一つを失った。

 試合が終わって真っ先にロッカーから出てきたのは犬飼だった。「今シーズンが始まったときから目標だったので…」。そこまで言ってから言い淀む。「悔しいですね」と絞り出した。

 大会が終わってしまった喪失感は大きい。アジア連覇の難しさは想像以上。「研究され、分析されていると感じた」と大岩監督。グループステージの段階から相手チームの鹿島を見る目は違った。

 それでも勝ち上がってこられたのは変化の連続性の中、攻めの姿勢を貫いてきたからだ。昨季のアジア優勝メンバーから冬に昌子と西が抜け、この夏には鈴木、安部、安西がチームを去った。これだけ短期間にチームの顔ぶれが変わってしまえば、そこで立ち止まってもおかしくない。しかし、その逆境に奮起。新戦力を加えてここからまた走り始める。

「いまの位置にいたら攻めるしかない。それは采配もそうだし、クラブの姿勢もそう」

 強化責任者である鈴木満取締役が示した姿勢を頼りに、クラブもチームも攻めの一手で4冠の可能性を広げてきた。

 しかしながら、肝心のところで弱気の虫が出てしまった。試合運びに慎重さを求められたとき、それを遂行しながら後ろに重くならないように戦うには経験値が不可欠。相手と駆け引きしながら戦うにはまだ若過ぎた。シンプルに「別に何点取られようが勝てばよかった」(土居)のだ。

 獅子奮迅の活躍を続けていた三竿は、肉離れにより6週間の離脱となった。しばらくは彼が不在のまま戦わなければならない。週明け水曜日には天皇杯をかけて横浜FMと相まみえる。3冠の可能性を残す以上、ここでズルズルいくわけにはいかない。

 今季ここまでを振り返れば、とにかく変化の中で結果を得てきた。それは「チャレンジに失敗しても『次、次』という姿勢」(土居)があればこそ。3連覇したチームならいざ知らず、いまはまだ発展途上である。強気に攻める姿勢を取り戻したい。

文・田中 滋

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