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19/09/10【日本代表】パラグアイ戦で一人の国内組が放った輝きと飛躍の予感

(写真:Getty Images)

 パスをさばく姿勢、ボールにアプローチしていく激しさ。W杯予選前最後の親善試合、5日のパラグアイ戦のピッチで見られたのはFC東京で好調の橋本拳人、そのものの姿だった。

 攻撃を下支えするプレーが、何度も目に入ってきた。実際、日本の2点目は左サイドのスペースに自らボールを持ち運んだプレーが起点になった。「あれは森保監督が求めるもの。ボランチも積極的に攻撃に参加して相手と数的優位の関係を作る。このチームのやり方もできるようになってきている」。3月、6月に続く3度目の代表招集。吸収力の高さを目に見える結果で証明してみせた。

 試合前日の練習で、主力組に入った。その夜は珍しく緊張したという。先発メンバーは自分以外、アジアカップを戦った森保ジャパン現時点のベスト布陣。全員が欧州でプレーするタレントたちでもあった。

 そこに、Jリーグ組として一人、橋本が入る。「緊張したけど、深く考えても仕方ない。無心になるようにした」。現在、J1で首位を走るチームを支える。攻撃も守備も、彼がいなければ循環しないと言える存在。自信を持って振る舞った結果が、いつもの姿だった。柴崎岳とのボランチでのコンビは補完関係がスムーズ。DFからボールを引き出す動きも、自ら積極的にパスコースに顔を出した。どれも自然体だった。

 かつては守備だけの人間だった。パス出しは「苦手だった」と本人も隠さず振り返る。ただ、ボランチとしての将来を見つめたときに、壁にぶつかった。「FC東京を勝たせる、日本代表に入るためには、パワーアップが不可欠だった」。16年にはリオ五輪メンバー落選も経験。周囲の評価を、どこかで覆す必要があった。

 地道に課題克服に取り組んだ。迫る敵を怖がらず、パスを前に、味方につけていく。丁寧かつ強気なパスさばきは徐々に向上し、本来の守備の強度と相まって、現在のオールラウンダーなボランチへと進化した。

 この試合では弱点も感じた。ピッチ上でそれをしっかり突き付けたのは主将の吉田麻也だった。
「ボール奪取もパス出しもいい。ただ75分以降、強度が落ちた。Jリーグではラクにプレーできても、代表戦は別物。本人も理解していたので、意識していってほしい」

 橋本自身もかみしめる。

「的確な指示を受けた。これまで言われたことのないようなことでもあった。それも含めて、刺激的な試合だった。これを生かさない手はない」

 着実に力をつけてきた橋本に飛躍の予感が漂う。守備も攻撃も。ともに武器になれば、稀有なボランチとして重宝される存在に浮上する。

文・ 西川 結城

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