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19/09/10【日本代表】大迫勇也、若手を背負い続ける覚悟

(写真:Getty Images)

 パラグアイの選手に真剣味がなかったとはいえ、大迫勇也の存在感は圧倒的だった。ボールキープはもちろんのこと、パスのアイディアからシュートの決定力まで、すでにブンデスリーガで3得点を挙げた自信は隠しようがなかった。

「長友さん(長友佑都)からいいボールがきたので当てることだけ考えて打った。1点取れてチームとしてはラクになったので、すごくよかった」

 絶好調を印象づける先制点は、決して簡単な形ではなかったはずだが、長友からの速いクロスに左足を合わせる。まったく力みのないシュートは計ったようにニアサイドに突き刺さった。

「鹿島を離れて6年、7年経つけど、いまでもコンタクトがあるし、僕にとっては特別なチーム。そのスタジアムで点を取れて、気分的にも次にいい状態で臨める」

 エースストライカーが気分よくミャンマーに向かったことは、W杯予選初戦を迎える日本代表にとって大きな後押しとなるだろう。

 力のある選手への依存度が高くなるのは、どんなチームでも避けられない。いまの日本代表は大迫ありきで動いている。ただ、大迫自身は「中盤3人が自信を持ってやることが一番このチームが生きる」と言い、常に堂安律・南野拓実・中島翔哉がプレーしやすいように気を配る。

 いまは、彼らの力を伸ばす段階なのだろう。しかし、3人が大迫の気遣いを半分でも軽減できたら、もっとこのチームは強くなる。日常社会でもそうだが、周りに気を遣ってもらってようやく力を発揮できるようではまだ半人前。そのことに気づいたとき人は成長する。

 いまの日本代表は監督をはじめとして誰もが優しい。自由にプレーすることが奨励され、それで結果も出ているが、それだけでは突破できない壁が必ずくる。そのとき急に慌ててもどうすることもできない。

「この4人で結構やってきている。そこまで考え過ぎず、感覚的な部分を合わせていければチャンスは自然とできてくると思う」

 そう言って大迫は若手3人を背負う。来たるべきときに備えて。

文・田中 滋

日本代表関連の生放送予定 

2022 FIFA ワールドカップ カタール アジア2次予選

・日本 vs ミャンマー
 9月10日(火)夜9:15〜(生中継 日本テレビ系)

Jリーグ関連の生放送予定 

Jリーグ 第26節

・北海道コンサドーレ札幌 vs ベガルタ仙台
 9月14日(土)昼1:50〜(生中継 NHK札幌)
・鹿島アントラーズ vs FC東京
 9月14日(土)夜7:00〜(生中継 NHK BS1)

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