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19/08/05【Jリーグ】首位・FC東京、最後尾を支える森重真人にみなぎる自信

(写真:Getty Images)

 両頬にエクボを作る独特の表情で、笑顔がはじけた。何度も拳を握り、ガッツポーズ。待望の今季初得点。しかし、試合後は「あれ、本当に触った?」と大分時代からの後輩である東や清武に言われ、三田からも「僕のナイスゴールですよね?」と突っ込まれた。

 森重が今季リーグ戦21試合目にして挙げた今季初ゴール。本人も「触っ…たかな」と笑う疑惑の1点だが、得点力の高いDFが点を取るのにここまで時間がかかったシーズンは記憶にない。事実、FC東京にとってもこれが今季セットプレーからの初得点だった。「なかなか入らないなあ」と長谷川監督も日々嘆いていたが、森重の歓喜でそれもようやく打ち止めだ。

 一昨季まで務めた主将の大役。あのころよりも、いまの森重は自然体ですごくいい。何かを思いつめた雰囲気や、責任や周囲からの期待にがんじがらめになっていた空気を、彼はもう放っていない。純粋に守備者としての能力を毎試合発揮し、相手を止め、この試合でも見せたようにときに熱くなり、最後は勝利に笑う。黙々、淡々としながらも見せる機微が、魅力的だ。

 約3年半ぶりにチームに戻ってきた三田が言う。「モリゲ(森重)中心にコンパクトに守る。その堅さは以前のFC東京よりも数段上になっている。勝ち切る強さを感じる」。ヒーローインタビューの最後の一言。森重が今季、公の場所で初めてその言葉を叫んだ。

「優勝しましょう!」

 まだ13試合残す。それでも公言するほど、自信と期待にあふれる。朗らかな森重が、タイトルを心底欲している。

文・西川 結城

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