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19/07/22【Jリーグ】首位を追う横浜FM、備え始めた強者の条件

(写真:Getty Images)

 首位・FC東京を勝点差3で追う横浜FM。20日のJ1第20節はアウェイで神戸に2-0で勝ちきって見せた。

 アクシデントの連続だった。52分、エジガル・ジュニオがクロスに飛び込んだ際に、左足を地面に引っ掛けて足首をひねってしまい、そのまま交代。前半のゴールで得点ランク単独トップに立ったエースを失うとともに、それ以前から三好が扇原を代わるべく準備していた交代を変更せざるをえなくなった。そして扇原のズレたバックパスを古橋にかっさらわれると、足を引っ掛けて倒したチアゴ・マルチンスが一発退場。横浜FMは一人少ない状況で残り30分を戦わざるをえなくなった。

 5試合前の清水戦と似た状況だった。マルチンスが脳しんとうにより前半限りで交代を余儀なくされ、マルコス・ジュニオールの退場により10人になった。その結果、2-1の状況から89分、90+1分と立て続けに許し、2-3で逆転負けを喫した。今回も1点リードで守備の要を失うと同時に数的不利になった。しかし、チームは崩れない。守りに入るどころか、アンドレス・イニエスタとダビド・ビジャのコンビを中心に攻撃を展開する神戸にペースを掌握された前半以上にアグレッシブに戦い、チャンスを作る。そして失点を許すどころか76分にマルコスの虚を突いたリスタートから仲川が裏をとり、GKに倒されてPKを獲得。78分にマルコスがこれをきっちり決めてリードを広げた。

 喜田は言う。「僕らは清水戦を経験している。そこから何を学んでどう生かしていくのかというところで、本当にみんなで向き合って取り組んできた」。その結果、混乱しかねない状況においても「ラインをどこまで上げるのか、どうやってプレッシャーをかけるか、ボールをどう運んでいくか、どこまでつなぐか」というあらゆる要素について意志を統一した。少なくとも外から混乱や不安は感じられなかった。

 11人で戦っていた前半も含めて「自分たちの思いどおりの試合運びではなかったのは事実」(喜田)。ただ、理想的な戦いができず、さらに度重なるアクシデントに見舞われながらも勝利する。それが強いチームの条件と言えることもまた、事実だろう。

文・菊地 正典

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