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19/07/16【Jリーグ】最下位脱出の磐田。取り戻した守備の粘り強さ

(写真:Getty Images)

 ここ数試合は選手たちがよく口にする“粘り強い守備”は影を潜めていた。その堅守を取り戻すことこそ、この裏天王山を制するためのポイントの一つでもあった。前節・鹿島戦も「全体の守備のオーガナイズは悪くなかった」と指揮官は評価しながらも、結果を見れば2失点の敗戦。その2失点を「ちょっとした甘え」と指揮官は言及していた。その“ちょっとした甘え”が出やすいのがサッカーであるが、基本であるゴール前で体を投げ出すことや球際で戦う部分で90分間高い集中力を維持したこと。それが結果的に勝点1を『3』に変えた試合終盤のロドリゲスの劇的な得点につながった。

 この試合で最も苦しい時間帯でもあった65分〜75分の10分間。特に68分にはこぼれ球から決定機を迎えた前田のシュート、その直後にも杉本のファーサイドを狙い澄ましたシュートを浴びるなど波状攻撃を仕掛けられ、防戦一方な時間帯が続いた。それでも68分の前田のシュートは、大井と小川大が体を投げ出しシュートブロックを試みたことで枠外。そして杉本のシュートは、放物線を描きながら際どいコースを捉えたが、ゴールラインギリギリでまるでマンガの1シーンのような大井のスーパークリアで難を逃れた。「結果が出ていなければ、それはできていないと捉えなければいけないのがCB。ヒデさん(鈴木監督)もCB出身なので、やっぱりそう捉えている」と振り返ったのはその二つの決定機阻止に絡んだゲームキャプテンの大井。“できている”で終わらせるのではなく、そこを細部まで突き詰めた結果が“ 守備の粘り強さ”の復活につながった。

 この試合に向けた週明けに「執着心が鹿島との違い11点の重み、大切さ。その思いをもたないと結果はついてこない」と指揮官から選手たちに伝えられた。1点リード後もあきらめずにゴールを目指してくる松本に、最後まで手に汗を握る展開は続いた。それでも結果的に上回れたのは、勝利に対する執着心。「体を張ったのはDFだけではない。みんなの守備の意識が高かった」とは高橋の言葉。全員の執念が最下位脱出となる7戦ぶりの価値ある1勝を手繰り寄せた。

文・森 亮太

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