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19/07/10【Jリーグ】2トップ+α。首位・FC東京の新たな攻撃ユニット

(写真:Getty Images)

 新生ホットライン、というにはまだ早過ぎるかもしれない。しかし、ナ・サンホと永井のコンビで奪ったゴールは可能性を感じさせた。たった2分間で2度も開通したナ・サンホ→永井の得点ルート。それはいずれもお互いの特長を合算させた形でもあった。

 1点目は、なんと言ってもナ・サンホの突破力が光った。左サイドの高い位置でボールを受け、一度はDF尾に前を塞がれた。だが、相手に背を向けながらも、次の瞬間に腰の回転を生かしくるりと反転。その動きにDFがついていけず、あとは前に仕掛けるだけだった。

 中央で合わせた永井は「ゴールの枠だけを狙った」と左足ボレーで決めた。好調のストライカー。かつてはサイド、FWと快足を生かせる位置で併用されたことで、逆に「両方とも頭の中で中途半端になっていた」と長谷川監督も印象を語る。昨季から完全に2トップの一角に固定され、「練習でもシュートがうまい。どんどん試合で生かせる」(長谷川監督)ようになってきている。今季、本格的に得点力が開花しつつある。

 2点目は、まずナ・サンホのキックに注目だ。この試合ではCKも蹴っていたが、ここでは永井の頭にピンポイントのクロスを上げてみせた。「韓国ではセットプレーのキッカーも任されていた。自分もキックは自信をもっている」と本人もニンマリ。まだ公開していなかった武器をここで発揮してみせた。 そして永井のヘッド。キム・ヨングォンの前に飛び込み、高さ勝負で勝ってみせた。実は永井、それほど長身ではないがヘディングの滞空時間が長く、空中で体勢を保てるのもストロング。もともと背筋が強いために可能な動きで、名古屋時代にはGK楢正剛がゴールキックの的として永井の高さを使っていたほどである。「クロスがものすごくよかった。(ナ・)サンホのおかげ」。永井は仲間に感謝するが、彼の陰の武器が生きた瞬間だった。

 これまでディエゴ・オリヴェイラと永井の2トップが脚光を浴びてきた。実際に今節も前節に続いてコンビで点を決めている。そして久保建英がいなくなったいま、プレースタイルこそ違えど、得意の左サイドに移り結果を出し始めたナ・サンホのアグレッシブさが目立つ。彼らはファストブレイクを完遂できる推進力ももつ3人。2トップに加え、韓国代表MFが“第3の矢”として敵を突く。青赤の新たな攻撃ユニットである。       

西川 結城

Jリーグ関連の生放送予定

2019 Jリーグ第19節

・ベガルタ仙台 vs 鹿島アントラーズ
 7月13日(土)夜7:00〜(生中継 NHK BS1)
・FC東京 vs 川崎フロンターレ
 7月14日(日)夜7:00〜(生中継 TOKYO MX)

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