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19/06/11【日本代表】韋駄天・永井謙佑、代表初得点で示した存在感

(写真:Getty Images)

 永井謙佑が、もっと欲深い男だったら—。これまでそんなことを考えたことは一度や二度ではない。

 50mを5秒8で走る俊足。日本屈指の速さを誇るアタッカーだ。12年、ロンドン五輪で日本を4位に導いた韋駄天。ただ、こんなフレーズや表現はこれまで何度も目にしたことだろう。かつては大きな期待感を寄せられたが、その後代表の舞台では沈黙。ある意味、宝の持ち腐れだった。

 この日は「あまり得意ではない」と日ごろから言う1トップに抜擢された。なんでも本人曰く、「1トップはロンドン五輪代表以来」とのこと。長らく名古屋ではサイドで起用された。FWで勝負したいという一心を込め、FC東京に移籍。長谷川健太監督と出会い、得意の2トップの一角に入り、威力を発揮していく。前線からの守備と速く縦を突く攻撃。チーム戦術のファストブレイクとは、永井のプレーそのものでもある。

 入ったポジションには、大迫勇也という絶対的な存在がいる。同世代で古くから付き合いのある間柄だ。「俺はサコ(大迫勇)みたいなプレーはできない。引いてボールを収めるよりも、背後を狙って、DFと駆け引きして。形は違うけど、FC東京でやっていることをそのまま代表でもできればと思っていた」

 その言葉どおり、スペースに抜けて二人のDFをかわして奪った1点目はスピードを生かした。2点目はクロスに反応し左足で決めたが、攻撃の起点になったのも永井。クリア気味に蹴られた縦パスに反応し、ヘッドで堂安律に落としたファインプレーから始まった。

 長くかかった代表初得点。あのロンドン五輪からも7年が経過した。「歳とったね」と一言。ただ、ようやく抜擢に応え、大迫勇とはまた違う武器で森保ジャパンの1トップ活用法を広げる存在に浮上した。「FC東京がいい状態だから代表に呼んでもらえた。できることをやり続けたい」。変わらず平常心。余計な欲はない。でも、ひさびさ感じた刺激を心地よく思った様子。

「痛めた右肩? 大丈夫!」。クセになっている脱臼の状態も軽傷のよう。充実の表情で東京へと戻っていった。

文・西川 結城

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トゥーロン国際大会 2019

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 6月12日(水)夜10:00〜(生中継 NHK BS1)

FIFA 女子ワールドカップ フランス 2019

・日本 vs スコットランド
 6月14日(金)夜9:45〜(生中継 フジテレビ系、NHK BS1、J SPORTS 1)
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 6月20日(木)深夜3:45〜(生中継 フジテレビ系、NHK BS1、J SPORTS 1)

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