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19/06/07【U-20W杯】U-20W杯、ラウンド16で敗退。足りなかった“人数”、響いたジョーカー不在

(写真:Getty Images)

 日韓決戦を前にして田川亨介と斉藤光毅が負傷離脱。選手たちは「誰が出ても問題ない」(齊藤未月)といった立場を表明していたが、絶対的な“人数”が減った影響は否めなかった。

 そもそもこのチームは得点源の久保建英、10番を着けてきた安部裕葵をコパ・アメリカのA代表を優先させるという形で失った。さらにメンバー発表後に滝裕太も負傷離脱。先発でも途中からでもいける田川と、切り札と見込まれていた斉藤光が攻撃の軸へスライドすることとなり、結果としてU-20代表は“ジョーカー”として計算できる選手を失っていた。

 U-20W杯の登録枠は21人と少なめなこともあり、影山雅永監督は大会を前にして192cmの長身を誇るDF三國ケネディエブスのFW起用をテスト。高校2年生まではFWだったということもあって本人の違和感もなく、三國を相手SBと競らせる、変形型のパワープレー戦術を準備していた。ところが、三國も大会中に負傷し、ラウンド16に間に合わず。誤算に次ぐ誤算で、攻撃のカードは不足していた。

 そして日韓戦、指揮官は郷家友太を前線で先発させた。セットプレーの防空能力も備える郷家を使ったのは韓国対策の意味合いもあったが、切り札となれる中村敬斗を後半勝負の展開で切るカードとしてとっておきたかったという面もある。逆に言うと、計算できるジョーカーは中村だけだった。その中村が二度の決定機を迎えたのは狙いどおりだったわけだが、肝心のシュートは入らなかった。

 指揮官が2枚目以降のカードを切ることをためらったのは、試合展開もあるが、それ以上に頼みとしてきた選手たちを失っていた影響が大きかった。その中で「0-0での延長戦もあり」というベンチとピッチの判断が間違っていたと言うのは結果論だが、シンプルにFWへボールを放り込み続けた韓国に勝利の女神が微笑んだのは紛れもない事実で、「サッカーは点を競うスポーツ」(齊藤未)という本質を突き付けられる敗戦となった。

文・川端 暁彦

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