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19/05/22【U-20W杯】「3点はとりたい」。中村が目指す“ガンバ発世界”

(写真:Getty Images)

 中村敬斗のサッカー人生においてU-20W杯は最終目的地では決して、ない。ただ、“ガンバ発世界”を目指す18歳にとって、ポーランドで行われる今大会は、やはり特別な思いを抱く大会だ。

 そんな中村には、常に自らの尺度としてきた存在がいる。前回のU-20W杯を機に、G大阪から世界へと羽ばたいた堂安律だ。

「律くんも、この大会でアピールして世界にいった。僕もそれを目指している」

 プロ1年目の昨季から、今大会を通過点として見据えていた中村だが、ここまで必ずしも順風満帆な日々を過ごしてきたわけではない。

 昨季終盤はトップチームで存在感を見せ始めていたものの、今季序盤はU-23でプレー。J3でのプレーを余儀なくされた。それでも、課題だった走力と守備面には確実に磨きをかけてきた。「とにかく練習がキツい。おかげで走れるようになってきた」(中村)。今季からU-23で指揮を執る森下仁志監督の練習は「うまい選手が走れるようになれば、これほど強いものはない」(森下監督)という信念に基づくものだ。

 その効果が表れたのが4月24日に行われたルヴァンカップ第4戦の磐田戦だった。終了間際、左サイドで長い距離を駆け上がった中村はカットインから右足でシュートを叩き込む。

「今日が本大会に向けて最後にアピールできる舞台だと思っていた。今日の試合にかけていた」。試合後の取材エリアで、口をついたのは偽らざる本音である。 地道に自らの課題に向き合いながら、U-20W杯を目指してきた18歳は、代表発表後にこんな言葉を口にした。

「滑り込みだろうと何だろうと、入ってしまえば立場は同じ」

 すでに本大会の具体的な目標も持ち合わせている。「3点はとりたい」。2年前、堂安が同大会で残した爪痕と同じ数字を意識しながら、中村は戦いの場へ向かった。

文・下薗 昌記

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