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19/05/22【ラ・リーガ】来季も注目!ラ・リーガ、2018-19シーズンに飛躍した男たち(アタッカー編)

(写真:Getty Images)

 今回と次回に渡って18-19シーズンに飛躍した男たちを紹介する。今回はアタッカー編。

 まずリーガデビューの新星としてはボルハ・イグレシアス(エスパニョール・写真)とハイメ・マタ(ヘタフェ)が筆頭。前者は15ゴール、後者は12ゴールをマークした。2人は昨季2部リーグで得点王を争った仲で、ともにフル代表デビューを果たした。古典的なCFに見えるが、競り合いにも動じないフィジカルだけでなく、足技に優れアシスト力とシュート力もある。

 決定力では劣るものの192cmのエン・ネシリ(レガネス)は、2人に無いスピードと若さ(21歳)で将来性では一番かもしれない。小柄でスピードのあるFWではラウール・デ・トーマス(ラジョ・バジェカーノ)。裏へ抜ければ止められない速さと、チームを背負って立つ気概が良い。所属先のレアル・マドリーでは出番がなさそうなので、どこか1部リーグのカウンターチームへ移籍して欲しい。

 新星ウインガーとしてはサムエル・チュクウェゼ(ビジャレアル)の爆発力が凄い。まだ19歳で荒削り、個人技に走るきらいはあるが、それは修正されるだろう。アタッカーとしての総合力ではデ・セルソが際立った。9ゴール、4アシストという数字には表れない、アシストの1つ前のプレーでも違いも作れる選手。卓越したトラップ能力と戦術眼でトップ下でもインサイドMFとしても使える。

 中堅からもう一歩飛躍した選手としては、12ゴール、13アシストのキャリア最高の成績を残したサラビア(セビージャ)が光る。攻撃的MFとして先輩のセスクやシルバを思い出させる選手だが、ゴール前に飛び込む嗅覚も併せ持つ。

 バスクの両雄アスレティック・ビルバオとレアル・ソシエダの若手のホープ、イニャキ・ウィリアムスとオイヤルサバルも主力として順調に成長した。大きなストライドで走り出すと止められない前者は、ゴール前での落ち着きが増し決定力が向上。後者はスペインでは珍しいスケールの大きな左ウインガーで、元バレンシアのビセンテを彷彿とさせる。 アラベスを引っ張ったジョニーも素晴らしかった。左サイドをスピードで抜け出すだけでなく間を置いて攻め上がった味方を使うセンスが光る。FK、CKも蹴るのは彼で、カウンターチームの攻撃をすべて一手に引き受けた。大型MFジョルダンはプレミア好みの「ボックス・トゥー・ボックス」。両エリアをカバーできる運動量のある攻撃と守備の万能選手で、来季はエイバルにはいないだろう。中盤の繊細なテクニシャン、カンパーニャ(レバンテ)は18歳でセビージャのトップチームにデビューした天才の才能が、イングランド、ドイツ、イタリア、ポルトガルを経てやっと開花した感じだ。

 すでに大物だが飛躍したという点では、パレホ(バレンシア)とベンゼマ(レアル・マドリー)が双璧だろう。テクニックに定評があったパレホは、中盤の底を支えられる守備力を加えて完全に攻守の中心に成長した。フル出場を続けてもケガをしない強靭な肉体と、前半のチームの不調時にもチームを鼓舞し続けた精神的な強さ。代えの利かない存在だ。ベンゼマはレアル・マドリー加入以来2番目の21ゴールを挙げ、6アシストを記録。チームで唯一気を吐いた。試合後の発言を買って出るなど、ロナウドが去ったことでやっと柱としての自覚が出て来たのかもしれない。

 ケガからカムバックしたという意味では、カソルラ(ビジャレアル)とカナーレス(ベティス)を挙げたい。9度の手術を経験し昨季出場時間ゼロだったカソルラと、前十字靭帯を3度断裂して以来の低迷を脱したカナーレスが、ともに代表に呼ばれるほどの活躍をしたことに励まされた人は多かったはずだ。

文・木村 浩嗣

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