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19/05/10【ラ・リーガ】CL出場権獲得を目指すヘタフェ、バルセロナ戦の勝算

(写真:Getty Images)

 この試合、バルセロナのバルベルデ監督は週中のCL準決勝リバプール戦に出場した主力を休ませるかもしれない。そうなれば当然ヘタフェには勝つチャンスがある。

 前節のセルタ対バルセロナ(2-0)がそうだった。週中のCLに出場した選手は先発メンバーの中にゼロ。前々節リーグ優勝を達成したバルセロナの入場の際にセルタの選手たちは恒例の優勝の花道を作ったが、グラウンド上ではバルセロナがセルタに“残留の花道”を作り、勝ち点3ポイントをプレゼントした。今週末ヘタフェに“4位の花道”を作りCL出場権をプレゼントしても何ら不思議ではない。

 顔なじみでない選手ばかりのチームで読者にみなさんに注目して欲しいのは、トップチームと下部組織出身者ばかりの若手チームのプレースタイルの差である。

 トップチームはもうボール支配を重視せず(リバプール戦では50%を割った)、その結果としてプレスを掛けず(選手間の距離があり過ぎて掛けられない)、当然の帰結として敵陣では試合を進められない。そしてまた当たり前ながら攻撃の中心はメッシとルイス・スアレスへ直ちにロングボールを送るカウンターとなる。対して若手チームは真逆。ボールキープを重視し相手の最終ラインにプレスを掛け敵陣に居続け、手数を掛けて攻撃をする。セルタ戦ではあのグアルディオラ時代に還ったかのようなプレーが見られた。が、メッシ、ルイス・スアレスの代わりにボアテングとアレックス・コジャードでは点が取れない。ショートパスだけで相手ゴール前で崩すには、高いテクニックとコンビネーションが要る。主力休養用の急造チームにそれを要求するのは無理というものだ。疲れでパスワークが鈍ると、セルタのフィジカルな大人のサッカーに徐々に押されていった。

 ヘタフェ戦でもそんな光景が見られそうだ。ボルダラス監督のチームはフィジカルでボールを保持せずハイボール&ロングボールを多用した速いサッカーを得意とする。絶好調の3FWホルヘ・モリーナ14ゴール、ハイメ・マタ14ゴール、アンヘル8ゴールは強力で、前者2人には高さと強さ後者にはスピードがあり、ゴール前ではほぼ彼らだけのコンビで崩してシュートまで持ち込める。人数を掛ける守備は1人抜いても次々とサポートが出て来る。

 クラブ史上初のCL出場権獲得を目前にしてチームが団結し士気が最高レベルに達していることは、ファイトあるプレーぶりに伝わってくる。前節は残留争いで必死のジローナをまったく寄せ付けなかった(2-0)。ゴール前に鍵を掛けカウンターで攻めるサッカーは無骨で美しくないが、効率が良く効果的で選手の特徴とぴったりマッチしており、ボルダラスがチームを完全に掌握していることがわかる。

 美しく勝とうとして勝てないサッカーがあり、美しくなく勝てるサッカーがある。そんなサッカーの理想と現実を知るには絶好の試合である。

 

スペイン・ラ・リーガの生放送予定

リーガエスパニョーラ第37節

・バルセロナ vs ヘタフェ
 5月12日(日) 深夜1:15〜(生中継 WOWOWプライム
・ソシエダ vs レアル・マドリード
 5月12日(日) 深夜1:15〜(生中継 WOWOWライブ

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