リーガエスパニョーラリーガエスパニョーラ

19/04/05【ラ・リーガ】優勝を懸けた最後の大一番

(写真:Getty Images)

 首位バルセロナと2位アトレティコ・マドリー、残り8試合で両者の差は8ポイント。

 これは7ポイントになるはずだった。

 前節のバルセロナvsビジャレアル。ビジャレアルが4-2とリードして迎えたアディショナルタイムは3分。メッシが3試合連続でFKを直接決め、ラストプレーでルイス・スアレスのボレーで同点に追い着いた。アトレティコ・マドリー戦に備えてローテーションしたバルベルデ監督は、ピケ、メッシ、ラキティッチを温存したがこれが裏目。残り30分で慌ててメッシを入れ何とか勝ち点1を拾った。メッシがチームを救ったシーンを何度見ただろう? そしてメッシを温存した試合で窮地に陥るバルセロナを何度見ただろう?

 メッシ依存、というと聞こえは悪いがそれだけメッシがスーパーなのだからしょうがない。今のメッシがいて依存しないチームなど世界中に存在しない。そのメッシとラキティッチ、ピケが戻って来る今週末、リーグ優勝を懸けた最後の大一番はやはりバルセロナの優位は動かない。

 とはいえ、安定感はない。メッシ依存、ルイス・スアレス依存、ピケ依存の今のバルセロナは組織ではなく個の力で勝ち上がるチームになってしまった。シャビ、イニエスタがいた時代のような中盤の支配力は失われ、相手にもチャンスを作られる、言わば“肉を切らせて骨を断つ”式の戦い方をしている。メッシとルイス・スアレスが前に残っていることによって、カウンターの決定力が増した反面、チームがコンパクトにならずプレスが効かない。よってボールを奪い返せず、後退するしかない。相手を自陣に侵入される(良い言い方をすれば“おびき寄せる”)ことでフィニッシュに持ち込まれる可能性は高まっている(ポジティブな見方をすれば、“その分ロングカウンターの威力は増す”)。

 前々節エスパニョール対バルセロナはメッシが70分に現れるまで0-0の接戦だった。ボールを放棄し引いて守ればバルセロナのカウンターは防げるし、ボールを渡しても中盤の構成力に欠けるためショートパスでの崩しはさほど怖くない。アトレティコ・マドリーの守備力と攻撃力はエスパニョールよりもはるかに上。自陣に引きこもった状態からでもグリーズマン、モラタ+1人(負傷中のジエゴ・コスタの出場は微妙なので、ビトロ?)で、点が取れる。それでも、メッシがFKを決めたり、フィニッシャーとトップ下を兼任して単独で崩すなどすれば止められないだろうが、アトレティコ・マドリーの戦い方としてはいつもの得意の堅守速攻しかない。

 そのいつものやり方で臨んだジローナ戦(2-0)はフラストレーションが溜まるものだった。モラタとグリーズマンを含め、ボールの後ろに11人が控える守備重視の戦い方で76分まで0-0。VARの微妙な判定に救われゴディンが先制点を挙げるまでは、攻められないが攻めることもできないまま時間が過ぎていった。だが、攻めて来ないジローナではなく攻めて来るバルセロナなら、このやり方ではまるだろう。

 アトレティコ・マドリーがバルセロナよりも上回っているのは、控えの選手層。調子を上げているビトロを筆頭に、コレア、カリニッチは試合の流れを変えられる。いつものように65分まで0-0、そこから彼らを投入して攻撃的にシフトして点を取りに行くシナリオで、シメオネ監督は臨むはずだ。メッシはスーパーだが、カウンターに脆い今季のバルセロナ。意外にアトレティコ・マドリーにとっては相性が良い相手なのだ。

文・木村 浩嗣

スペイン・ラ・リーガの生放送予定

リーガエスパニョーラ第31節

・レアル・マドリード vs エイバル
 4月6日(土) 夜11:00〜(生中継 WOWOWライブ
・バルセロナ vs アトレティコ・マドリード
 4月6日(土) 深夜3:30〜(生中継 WOWOWライブ
・バリャドリード vs セビージャ
 4月7日(日) 夜11:00〜(生中継 WOWOWライブ
・ベティス vs ビジャレアル
 4月7日(日) 深夜3:30〜(生中継 WOWOWライブ

Copyright (c) Jupiter Telecommunications Co., Ltd. All Rights Reserved.