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19/03/15【ラ・リーガ】レアル・マドリード、空気一変。戻ってきたジダンが選ぶ先発11人はいかに

(写真:Getty Images)

 ジダン就任の翌日「イスコとマルセロが休日返上で自主練習」という記事を見つけて笑ってしまった。新監督によって最初に劇的に変わるのはこれ、チームの雰囲気なのだ。

 イスコとマルセロはソラリ前監督と衝突し、前者は招集外、後者は控えが続いていた。留任であれば二人とも夏には出て行っていただろう。ソラリが一番問題にしていたのが二人の練習態度であり絞れていないフィジカルだったのだが、その張本人が監督交代でコロッと態度を変えた。ゲンキンなものだが、それがプロというものでもある。

 監督には好みというものがあり、選手の人選には主観が混じる。それで何ら問題はないのだが、選ばれる側にとっては死活問題だ。前監督の下で冷遇されていた、イスコ、マルセロ、マリアーノ、セバージョス、ケイラー・ナバスにはチャンス到来。逆に絶対的なレギュラーだったクルトワ、レギロンは危機感を抱いているだろう。ベイルの立場は微妙なところだ。ソラリの下でもレギュラーではなかったが、前ジダン政権下でもそれは同じ。昨夏ロナウド残留、ベイル放出を進言してフロントに拒否されたのが、辞任の原因だとされているのだ。

 よって、今週末セルタ戦の最大の見どころは、先発メンバーの顔ぶれがどうなるか、である。カセミロが出場停止、ルーカス・バスケスとカルバハル負傷中、ケガから回復中のベンゼマ、マルコス・ジョレンテ、ベイルは間に合うかどうか。こうした条件下で、ジダンが誰をどう配置するか?

 戦術的には何も変化がないだろう。ジダンは戦術家ではないし、最大の功績はエゴの塊であるスターたちを気持ち良くプレーさせたマネージメントにあった。ソラリも就任直後はいろいろ試したが、最終的にはジダンの成功モデルをなぞる格好だった。ビニシウスが長期欠場でロナウドが不在だから、かつてのカウンター中心の戦い方では本来、苦しい。いずれ戦術的にも新監督は新たな道を見つけなければならないのだが、今季を大過なく終わらせるためだけなら、やる気がありコンディションの良い11人を選んで配置するだけで十分かもしれない。

 ただし、このセルタ戦では3トップを組めないかもしれないので、いつもの[4-3-3]を[4-2-3-1]などに変えてくる可能性はある。ついでに言うと、対戦相手のセルタも監督がカルドーゾからフラン・エスクリバに交代したばかり。こちらは3バックの[3-4-3]から4バックの[4-2-3-1]に、つなぎ一辺倒のサッカーからオーソドックスな遅攻・速攻両用タイプに戦術変換があったが、前節はベティスに敗れている(0-1)。

 土曜の夕方の試合、このところの春の陽気に誘われて満員のサンティアゴベルナベウに、CL3連覇のレジェンドの復帰とあって、お祭りムードが漂うだろう。その中で心機一転、名誉回復でモチベーションを高めた選手たちが躍動、レアル・マドリーが大勝——セルタには悪いが、そんな光景が目に浮かぶ。

文・木村 浩嗣

スペイン・ラ・リーガの生放送予定

リーガエスパニョーラ第28節

・レアル・マドリード vs セルタ
 3月16日(土) 深夜0:00〜(生中継 WOWOWプライム
・ビルバオ vs アトレティコ・マドリード
 3月16日(土) 深夜2:20〜(生中継 WOWOWプライム
・バレンシア vs ヘタフェ
 3月17日(日) 深夜2:15〜(生中継 WOWOWライブ
・ベティス vs バルセロナ
 3月18日(月) 朝4:35〜(生中継 WOWOWライブ

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