リーガエスパニョーラリーガエスパニョーラ

19/03/14【ラ・リーガ】もう負けられないアトレティコ。正念場となる“兄弟対決”

(写真:Getty Images)

 アスレティック・ビルバオ対アトレティコ・マドリー。似たような名前でともにチームカラーが赤と白なのは、もともとは同じクラブだったから。アスレティック・ビルバオのマドリッド支部としてアスレティック・マドリーが誕生したという経緯がある。よって、両者の対戦は「兄弟対決」である。

 その兄弟の共通点と言えば、堅守のチームであること。シメオネ監督のアトレティコ・マドリーはリーガ最少失点の17。アスレティック・ビルバオのほうは失点31と中位だが、ガイスカ・ガリターノ監督が途中就任して以降の13試合ではわずか8失点と、アトレティコ・マドリーとほぼ同様の失点率を誇っている。

 アスレティック・ビルバオの基本システムは[4-2-3-1]で、前にウィリアムスを1人残して10人で守るスタイル。カウンターのスタートはロングボールを快足ウィリアムスに入れることが多く、サイドからセンタリングを上げてフィニッシュを狙うパターンが定着している。要は、中央でボールロストしてカウンターを食うリスクを軽減するためのプランニングである。

 この点ではアトレティコ・マドリーも同じ。シメオネのチームもボールの後ろに人数を割き、サイドから攻めて中央に人を残すやり方だ。ただし、こちらのほうが選手個々のクオリティーが高く、カウンターの精度も上だし、ポゼッションもできる戦術的な幅がある。対して、アスレティック・ビルバオのほうはウィリアムスにボールが収まらないと攻撃が始まらない。

 つまり、総合力はアトレティコ・マドリーのほうが上なのだが、私は今週末の試合がシメオネのチームが優勝争いを続けるためにパスしなければならない最大の難関の一つだと見ている。ロースコアゲームになることはほぼ間違いなく、引き分けつまり勝ち点2を失う可能性が常にあること。ビルバオでの試合であること。アトレティコ・マドリーはCLの疲れが残っていること。ルーカスが負傷中で左SBにサウールが入る苦しい状況が続いていること、がその理由だ。

 アスレティック・ビルバオではCBイニゴ・マルティネスが出場停止で、守備の柱とロングカウンター用のキッカーを失うのは痛い。が、守備を強化しようとすれば、手駒はそろっている。ガリターノは前節エスパニョール戦(1-1)のようにイバイ、ベニャをベンチに置き、スサエタ、サン・ホセを先発させる守備重視の布陣で臨むのではないか。勝ち点34で残留をほぼ手中にしたアスレティック・ビルバオは引き分けでもOKである。

 一方、首位バルセロナと7ポイント差のアトレティコ・マドリーには必勝以外の選択肢はない。フル稼働の主役グリーズマンではなく、モラタ、リマール、コレア、ビトロの脇役勢がどこまでやれるか? スコアは可能性の高い方から、0-1、1-1、0-0、1-0だと予想する。

文・木村 浩嗣

スペイン・ラ・リーガの生放送予定

リーガエスパニョーラ第28節

・レアル・マドリード vs セルタ
 3月16日(土) 深夜0:00〜(生中継 WOWOWプライム
・ビルバオ vs アトレティコ・マドリード
 3月16日(土) 深夜2:20〜(生中継 WOWOWプライム
・バレンシア vs ヘタフェ
 3月17日(日) 深夜2:15〜(生中継 WOWOWライブ
・ベティス vs バルセロナ
 3月18日(月) 朝4:35〜(生中継 WOWOWライブ

Copyright (c) Jupiter Telecommunications Co., Ltd. All Rights Reserved.