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19/02/22【Jリーグ】豪華布陣の神戸、いよいよ船出のとき

(写真:Getty Images)

 郷家が唸り声を上げた。ロサンゼルスFCとのプレシーズンマッチで、郷家のクロスをダビド・ビジャが頭で合わせた。「これ、ファーにいくな」(郷家)。一瞬の動き出しで相手DFの視界から消えた37歳の世界的ストライカーと、その意図を瞬時に読み取った高卒2年目の19歳。ゴールこそならなかったが、確かに魅せたのはあうんの呼吸だ。高いレベルを求めるフアン・マヌエル・リージョ監督の下、チームのベクトルは明確に定まっている。

 ACL出場権の獲得を目指し、神戸が今季の初陣に臨む。新たに加入したビジャをはじめ、アンドレス・イニエスタ、ルーカス・ポドルスキという“世界”を代表するプレーヤーが集結した今季、積み上げるのは昨季から続く攻撃サッカー。大卒3年目のGK前川は舌を巻く。「あの3人はいろいろなバリエーション、崩し方を心得ている。実績や名前だけではないと日々の練習の中で感じている」。チームメートは“世界”から多くのことを吸収している。

 史上初となるUSAツアーを敢行した今季。ロサンゼルスFCなど米国の強豪チームとトレーニングマッチを行い、ポジショナルプレーの強化を推進。沖縄での4日間のキャンプ後、神戸に戻って最終調整に入った。選手の誰もがコンディションのよさを口にし、戦闘モードはいよいよ高まっている。

 リージョ監督のポジショナルプレーは一朝一夕に体得できるものではない。詳細なディテールを選手個々が学び、判断力を磨き、さまざまなクオリティーを上げることが必要だ。それでも、「やっていくごとによくなる確信がある」と渡部は言い切る。チームが育む最大の武器は信頼関係だ。そのメンタリティーをアウェイのピッチにぶつけたい。

文・小野 慶太

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