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19/02/07【ラ・リーガ】マドリードダービー、白い巨人が優勢か?

(写真:Getty Images)

 マドリードダービーに臨む両チームの姿勢はまったく異なる。アトレティコ・マドリードはいつも通り必勝を期すのみ。首位バルセロナとの差は6ポイントに開いたが、あきらめずについて行くには、最大のライバル(レアル・マドリード)に勝つしかない。ホームゲームだしそれ以外の選択肢は無い。

 一方、レアル・マドリードは、6日のコパ・デルレイ準決勝第1レグで最大のライバル(こちらはバルセロナ)と対戦し1-1のドロー。疲労度を考えてマドリードダービーに準備するというやり方になるだろう。

 アトレティコ・マドリードは前節ベティスに敗れた(0-1)。今季わずか1敗でシメオネ監督はベティスには無敗だったが、ゴールが遠かった。コパ・デルレイを戦っていた相手を体力で圧倒するつもりで後半にラインを上げラッシュを仕掛けたが、逆にPKで失点してしまった。

 アトレティコ・マドリードの失点はわずか14でそのうち前半の失点は3つしかない。まずは守備的・保守的に入って後半に勝負を懸けるやり方で、最悪でも引き分け1ポイントを確保してきた。その点では同じシナリオだったわけだが、ベティスのパス回しが予想以上に成熟していて、逆に体力を奪われる形になった。

 前半にプレスに走らされたレマル、コレアは反撃時には交代せざるを得ず、新たに入ったビトロ、カリニッチは決め手になれなかった。攻撃タレントを前半の守備で消耗させてしまう、というのはシメオネの損得勘定では得なのだろうし、プラスであることは結果が証明しているが、どうしても“もったいない”と思わざるを得ない。モラタは先発フル出場だったが、プレスのタイミングや守備への力の入れ方、逆襲に転じる際の周りとのコンビネーションはこれから慣れていくしかない。ただ、彼が前線で張ることでグリーズマンの自由度は増していた。

 今週末はコケとサウールが復帰しそう。守備も得意な彼ら2人を先発させ、後半に攻撃的にシフトする時のためにレマル、コレア、ビトロは取って置く、というのは一つのやり方かもしれない。左SBにフィリペ・ルイスが復帰したのでファンフランを右SBに戻すことができ、最終ラインは安定しそうだ。

 一方のレアル・マドリードはアラベスに快勝した(3-0)。ベイルが先発し右サイドではほとんど目立たなかったが後半、左サイドに入って良くなった。とはいえ、左にベイルを置くプラスよりもビニシウスが左で使えないマイナスのほうが大きい。ゲームを作るだけでなくゴールをも量産中のCF兼トップ下のベンゼマは不動として、残りトップ枠の2つをビニシウス、ベイルにルーカス・バスケス、アセンシオを加えた4人で回す形がベストだろう。

 馬力があり守備にも献身的なSB陣レギロンとオドリオソラ、カルバハルは、ビニシウスの対角線ドリブルをアクセントとする、今のレアル・マドリーのサイド主導のアタックを支えている。中央からのカウンター一辺倒からサイドへのバリエーションが増えたことで、相手は格段に守りにくくなっている。

 SBに元レギュラー、マルセロが喰い込む余地があるかは微妙。イスコはセバージョスよりも下という序列で先発は難しそうだが、途中出場では流れに乗るのに時間がかかり、違いを作れていない。目立ってはいないが、いまのカセミロとセルヒオ・ラモスは1対1でほぼ相手を完封できるレベルにある。

 こう見ていくと、アトレティコ・マドリードよりもレアル・マドリードのほうに好材料が多い。週中にクラシコが挟まっているハンディ込みでも、アトレティコ・マドリードのホームであっても、レアル・マドリードが優勢だと思うがどうか?

文・木村 浩嗣

スペイン・ラ・リーガの生放送予定

リーガエスパニョーラ第23節

・アトレティコ・マドリード vs レアル・マドリード
 2月9日(土) 深夜0:00〜(生中継 WOWOWプライム
・バレンシア vs ソシエダ
 2月10日(日) 深夜0:00〜(生中継 WOWOWライブ
・セビージャ vs エイバル
 2月10日(日) 深夜2:20〜(生中継 WOWOWライブ
・ビルバオ vs バルセロナ
 2月11日(月) 朝4:35〜(生中継 WOWOWライブ
・アラベス vs レバンテ
 2月12日(火) 朝4:55〜(生中継 WOWOWライブ

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