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19/01/27【アジアカップ】ベトナム戦で殊勲の決勝点。堂安律、ここから問われる真価

(写真:Getty Images)

 どんなときでも流儀を貫く。あるいは、むしろ苦しい時こそ己の信念に向き合う。もちろん反省はする、しかし引きずることはしない。苦戦を強いられながら辛くも準決勝進出を決めたベトナム戦後、堂安律はやはり“堂安律”だった。

「僕の性格的に自信しか持ってないタイプなので、自信を失うことは一切ない。自信を持って今日の試合に臨みました。圧倒的な自信が自分自身、過信にならないようにですけど、持っているつもり」

 それでも、“本音”があふれ出てくることもある。ベトナム戦で試合終了のホイッスルが鳴った瞬間もそうだった。堂安は膝に手を付き、頭をガクッと落とした。ギリギリの戦いをなんとか切り抜けたという疲労感、安堵感。その姿が現実を雄弁に物語る。

「前半が終わってからも全く焦りはなかった」とわざわざ自分から触れたことからも分かるように、堂安はベトナム戦でもなかなか波に乗れずに苦しんだ。いい形でボールを受けられず、ボールを持ってドリブルを仕掛けてもなかなか打開できない。ポジション取りで味方と重なってノッキングを起こしたことも1度ではない。判断が遅く、敵に囲まれてボールロストしたシーンもあった。

 それでも57分、原口元気のスルーパスをサイドから中へのダイアゴナルランで受けると、相手選手の足がかかって転倒。VARでPKの判定が下り、左足でこの日唯一のゴールをたたき込んだ。そして、前半は全くと言っていいほど光るものがなかった堂安だが、この1点を契機に持ち直していく。「後半は徐々に縦パスが入って3人目が絡んで飛び出す動きがやっと連動できて、今大会初めてかなってくらい動き出しが少しずつできてきている」と本人も振り返る。

 確かにそれは事実である。だが、プレーにテンポが生まれたのは、紙一重の判定から1点ビハインドになったベトナムが前がかりになり、広大なスペースを与えてくれた影響が大きい。五分五分の展開、あるいは逆境のときこそ偶発的ではなく、強い存在感を発揮すること。それができるようになれば、堂安の自信は日本代表の自信にもつながっていく。

文:J:COMサッカー編集部

日本代表の生放送予定

AFC アジアカップUAE 2019 準決勝

・イラン vs 日本
 1月28日(月) 夜11:00〜(生中継 NHK BS1、テレビ朝日系)

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