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19/01/22【アジアカップ】劣勢の中でつかんだ勝利。日本はなぜ苦戦を強いられたのか

(写真:Getty Images)

 苦しみながらも白星をもぎ取ってきた試合は過去の日本代表でも珍しくない。だが、アジアの舞台で76.3%という圧倒的なボールポゼッションを許した試合は例に乏しい。その数字から想像がつくように、日本は試合を通して劣勢を強いられ続けた。

 サウジがボールをつなぐことに長けたチームであることは事前のスカウティングでわかっていた。「予想はしていた。サウジは全ての試合で70%以上のボール支配率だったので」とは酒井宏樹。日本が守勢に回る展開は想定内だった。

 だが、ブロックを敷いて相手の攻撃に耐えるだけの展開がずっと続いたのは想定外だった。日本は最初から受け身の選択肢を取ったわけでは決してない。「試合の入りを振り返れば、我々がどういう戦いをしたかったか見えてくると思う」とは森保一監督の弁だが、実際に立ち上がりの日本は相手ボールホルダーに果敢にプレスをかけていた。元々はボールにアタックする前向きの守備からカウンターで好機を生み出す狙いがあったのだ。

 しかし、アグレッシブにプレスをかけにいく守備をしても、一向にボールを奪えなかった。サウジのボール回しが戦術的に洗練されていたからだ。日本が前線2枚のプレスから連動してハメにいこうとしても、4-3-3でボールを支配するサウジはアンカーがDFラインに下がって数的優位を作り、ボールをうまくプレスの網から逃がした。ボランチの遠藤航や柴崎岳が守備で前に出ていくと「サウジは一人ひとりの技術が高かったし、常に中盤に人数をかけていた。シャドーもサイドバックの脇に落ちて、ちょっとプレッシャーにいきずらいポジションを取っていた」(遠藤)と巧みな立ち位置でプレスの空転化を図った。日本は早い時間に1点リードしたことでリスクを負わない選択をしたという側面もあるが、試合序盤からプレッシングを何度も外されたことで“ボールを奪う”守備ができず、“ボールを跳ね返す”だけの受動的な対応で苦戦を強いられることになった。

 

日本代表の生放送予定

AFC アジアカップUAE 2019 決勝トーナメント

・ベトナム vs 日本
 1月24日(木) 夜22:00〜(生中継 NHK BS1、テレビ朝日系)

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