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19/01/06【ラ・リーガ】バルサを追え。2位アトレティコと3位セビージャの“挑戦者決定戦”

(写真:Getty Images)

 首位バルセロナを追う2位アトレティコ・マドリーと3位セビージャの顔合わせは、“挑戦者決定戦”である。両者の差は2ポイント、バルセロナとの差はそれぞれ3ポイントと5ポイント。その数字だけだと大袈裟に聞こえるかもしれないが、後半戦はここ5試合で4勝1分14得点1失点のバルセロナが飛び出す可能性が高いからだ。この試合で勝ったほうが何とかバルセロナについて行けて負けた方は大きく後退、引き分けは両者にとって決して良い結果ではない。

 年内の最終節はともに苦戦した。セビージャはレガネス相手にロスタイムに追い着く引き分け(1-1)。アトレティコ・マドリーはエスパニョール相手に押し込まれながら辛勝(1-0)。内容からすればともに良く拾えた勝ち点であり、それ以前の数試合の分を加えると、ホームチームでもあるしセビージャ有利とみる。

 アトレティコ・マドリーは左SBにルーカス・エルナンデスが復帰する。サウールをここで使う緊急事態は回避できる見込みだが、バイエルン移籍の噂があり、どうやら本人も乗り気のルーカスのモチベーションはどうか。攻撃では長期負傷中のジエゴ・コスタの代役はカリニッチにはまだ荷が重く、リマールは欠場ほぼ確実で代役のジェルソンはドリブルこそ鋭いもののアナーキー。シメオネ監督のチームには確立した戦い方があり、在籍年数を重ねるビトロ、コレアですら適応し切れていない。そんな中ロドリゴだけが例外なのだが、逆に、ボールを散らす彼をチームが生かせていない。彼の特徴と役割がコケ、サウール、トーマスと重なり、思うような攻撃力アップに結び付いていないのだ。ボールを放棄して待ち構え方やプレスの掛け方で主導権を握る、という難題への挑戦は志半ば、というのが現状だ。ゴディンやサビッチ、ヒメネスの個としての熟練度(特にセットプレーの攻守での貢献は絶大)と、グリーズマンの一瞬の輝き(ただし好調とは呼べないレベル)、そして何と言ってもリーガナンバー1のGKオブラクが何とか優勝戦線に踏み止まらせている。

 セビージャ側には出場停止のバネガとサラビアが復帰。フランコ・バスケスは出場停止だが、絶好調のロケ・メサが穴を埋められるだろうから中盤は万全。2トップもベン・イエデル、アンドレ・シルバのコンビがコンスタントにゴールを挙げている(セビージャの得点30はリーグ2位、アトレティコ・マドリーは25)。3バックは誰が出ても波がなく、GKバツリークはもしリーガに“新人王”というのがあればそれに値する活躍をしている。

 要は、メンバーの入れ替えに四苦八苦しているアトレティコ・マドリーに対し、セビージャの方が安定・固定化されているわけだ。マチン監督の戦い方はポゼッションではなくカウンターで、その点ではシメオネと共通。ただ3バックからのボール出し、2トップがロングボールを収めるパターンはマチンのチームの方が確立している。

 シメオネはボール出しにプレスを掛け、特にボールの散らし役バネガに狙いを定めてボールロストを誘う作戦だろう。クリスマス休暇後で休養十分だからプレスの効きは悪くないはず。とはいえ、圧力を感じればセビージャはためらわずに蹴ってくるし、GKのフィード力も高い。アトレティコ・マドリーが先制しない限り、セビージャのペースで試合が進んでいくに違いない。勝敗を決するのは、グリーズマンの閃きかゴディンらのセットプレーか、ベン・イエデルとアンドレ・シルバ+サラビアの波状攻撃か。

文・木村 浩嗣

スペイン・ラ・リーガの生放送予定

リーガエスパニョーラ第18節

・アラベス vs バレンシア
 1月5日(土) 深夜0:00〜(生中継 WOWOWライブ
・ウエスカ vs ベティス
 1月6日(日) 朝4:30〜(生中継 WOWOWライブ
・セビージャ vs アトレティコ・マドリード
 1月6日(日) 深夜0:00〜(生中継 WOWOWライブ
・レアル・マドリード vs ソシエダ
 1月6日(日) 深夜2:20〜(生中継 WOWOWライブ
・ヘタフェ vs バルセロナ
 1月7日(月) 朝4:35〜(生中継 WOWOWライブ

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