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18/12/25【クラブW杯】鹿島、今季60試合目の集大成で南米王者に喫した大敗

 レアル・マドリーに負けたあと「準決勝を振り返るとしたら、自分たちのサッカーをやらせてもらえなかった。相手のボールの動かし方にわれわれがしっかり対応できなかったところがある」と話していた大岩監督だが、リバープレートにもいいように動かされてしまった。

 パスは出なかったものの、基本的に2トップと1対1の構図になっていた犬飼とチョン・スンヒョンのところに中盤の選手がフリーで進入する回数が驚くほど多かった。鹿島のボランチは前に引き出され、危険なバイタルエリアを埋める選手は誰もいなかった。この構図は3試合すべてに共通しており、大会を通じて修正することができなかった。

 リバープレートに大敗したあと、大岩監督にこの現象をどう捉え、どう選手に指示していたのか聞いた。

「(リバープレートの選手たちは)速いスピードの中でスペースの違いを作って進入することができる。Jリーグやアジアとはひと味違う、レベルの高いゲームをすることができた。当然、自分たちで修正しながらやるが、それを上回るスピードであったり、技術であったりというものを体感した。自分たちが動かされず、システム的にも自分たちが能動的に動かす守備ができれば、今日の後半は非常にアグレッシブにできたと思う。そういうポイント、ポイントを改善しながら、次に生かしたい」

 監督は、後半は“できていた”と感じているようだった。

 大岩監督にすれば、3人の主要メンバーがいなかったことは痛恨だったことだろう。昌子、鈴木、三竿健。今季の中心選手だったセンターラインをつなぐ3人が、いずれもピッチに立てなかったことは、この大敗に大きな影を落とした。特に、三竿健の不在は“バイタルの番人”不在につながった。三竿健がいればCBから一言「前にいてくれ」と言うだけで、守備のバランスは整ったかもしれない。

 しかし、本来、誰が出ても同じような約束事が共有できなければ、長いシーズンを戦えない。「集大成にしたい」と監督が意気込んだ試合は、逆の意味で、鹿島の1年を象徴する結果となってしまった。

文・田中 滋

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