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18/12/19【クラブW杯】全ては勝利のために。打倒レアル、今度こそ

(写真:Getty Images)

 今季、クラブ初のアジア制覇を成し遂げて鹿島は創設以来のタイトル獲得数を20とした。その圧倒的な数のタイトルをもたらしたのは、ひとえにジーコの存在があったからだ。住友金属というエレベーターチームをジーコは変えた。

「このサッカー界は、タイトルをとってこそ評価される世界。自分のベースアップもタイトルをとらなければ見込めない。能力があっても格好つけてプレーする世界ではない。能力があるのなら結果を出し続けることが最も重要。私はフラメンゴというタイトルをとり続けなければいけないクラブで育った。だから鹿島を作るとき、自分の土台となっている精神を伝えた。いまもそれが継続されていると感じている。現役時代からいつも、常に言い続けたことは、どんな大会でも出場することで満足するのではなく勝って満足しろ、ということ。それもただ勝つのではなくタイトルをとって満足しろ、と。そうすれば、また次のタイトルをとりたいという欲が生まれる」

 普通に考えればレアル・マドリーにJリーグのクラブが勝つことは夢物語だ。2年前はその現実を見せつけられた。シャルケの一員としてCLでその強さを目の当たりにした内田は「みんなが思っている以上に差がある」と言う。

「なんだかんだ言って最後には勝っている、という差はシャルケのときに感じた。CLでがっつり対戦してTVで見るよりも差があったし、(レアル・マドリーの選手の)名前以上の偉大さというのは感じた。マドリーの選手たちがどれだけのものを背負ってピッチに立っているのか、というのを考えると、やっぱりすごいなとも思う」

 鹿島が勝たなければいけないチームである以上に、レアル・マドリーも勝たなければならないのだ。彼らは世界中から視線を集め、勝つことを期待されている。背負うものは鹿島の比ではないだろう。

 しかし、だからこそ勝ちにいくのだ。「ジーコさんもよく言うけど2位も最下位も変わらない」と土居。夏から加わったジーコによって2年前に悔しさを味わった選手は、さらに強い決意を胸に秘め、若い世代はそうした姿勢に感化されている。今季加入した安西は「シーズンをとおしてずっとそうだった」と驚くことの連続だったという。

「このチームは勝たないと意味がない。ジーコさんからも勝利への執念をすごく感じたし、僕自身、今までやってきて甘かったと思った。最後の集大成でここまできて、普通にやって普通に負けるようなチームではない。どんな形であれ泥臭く勝ちたい」

 泥臭く。まさにそうした戦いになるだろう。内田も「我慢の連続になる」と覚悟していた。無様にもがく姿は、もしかしたら醜く映るかもしれない。そこまでして勝ちたいか、と笑いたければ笑うがいい。いくら笑われてもこのクラブはそれを恥とも思わない。

 すべては勝利のために。

文・田中 滋

FIFAクラブワールドカップ UAE 2018 関連生放送予定

準決勝

・鹿島アントラーズ vs レアル・マドリード
 12月19日(水) 深夜1:09〜(生中継 日本テレビ系)

3位決定戦

・未定 vs 未定
 12月22日(土) 夜10:20〜(生中継 日本テレビ系)

決勝

・未定 vs 未定
 12月22日(土) 深夜1:05〜(生中継 日本テレビ系)

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