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18/12/12【Jリーグ】浦和が天皇杯制覇。阿部勇樹が見せた真骨頂と涙

 10日、天皇杯決勝が埼玉スタジアム2002で行われ、浦和が仙台を1-0で破り優勝した。

 昨季のACL決勝時の埼スタと同様、タイトル獲得時のピッチには阿部勇樹の姿があった。ただ、決定的に違うのは、彼がキャプテンマークを巻いていないこと、そして今季は途中出場が多かったこと。表彰式でも、そのあと写真撮影でも後ろに隠れがちで、一歩引いた場所から皆が喜ぶ光景を眺めていた。

 けれどどうだ、この日のパフォーマンスは。主役級の出来だったではないか。マウリシオの負傷により巡ってきた3バック中央での出番。天皇杯3戦連続ゴールと乗りに乗っていたジャーメインを封殺した。速さも、高さも彼には劣る。それを、ポジショニングと駆け引きで見事に上回り、好プレーの機会を与えなかった。例えば、GKシュミットからのロングボールには、わざと先に飛んでファウルを誘った。

 岩波は「パッと入ってできるということは、それだけ経験を積んできたということ」と語り、阿部と組むときに「試合の中で学べる」と感嘆していた。タイトルがかかったこの試合で、阿部が見せたパフォーマンスは“いつもどおり”のものだったかもしれない。ただ、それをいきなりやってのけるのが、阿部の真骨頂でもある。選手たちの対話を生む試合中の話し合いも、彼をきっかけとしたものが多かった。

 浦和サポーターの力、浦和の選手たちの力を肌感覚でよく知っているのも阿部だ。後半開始前、ゆっくりと空を見上げた姿が印象的だった。「もう1回、深呼吸して、スタジアムの雰囲気を楽しんで、ちょっと1回、冷静にもっていきたいなと」。最高の雰囲気だった埼玉スタジアムの力も存分に借りて、そして後半も素晴らしいパフォーマンスを続け、無失点勝利に導いた。

 試合後には、涙が見えた。これまでと違う優勝の味を、じっくりかみ締めているようだった。

文・田中 直希

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・アル・アイン vs チーム・ウェリントン
 12月12日(水)深夜0:00〜(生中継 BS日テレ)
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 12月15日(土)夜9:30〜(生中継 BS日テレ)
・エスペランス vs 未定
 12月15日(土)深夜1:00〜(生中継 BS日テレ)

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