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18/12/07【ラ・リーガ】スモールクラブ躍進のリーガ。その象徴、アラベスがアトレティコ・マドリードと対戦

(写真:Getty Images)

 スモールクラブの躍進が目立つ今季のリーガを代表するのがアラベスである。16-17に1部リーグに復帰したばかり、予算規模から言えばあのエイバルよりも下、15番目のクラブが、3番目の7.5倍のアトレティコ・マドリードに挑む。が、両チームの間には1ポイントの差しかなく3位と4位の争いなのだ。

 アベラルド監督の下で選手が団結し、地元の声援を受けて身の丈に合ったサッカーをし、小さをメリットに変えている。プレースタイルはアグレッシブな堅守速攻。引きっ放しにならずラインをなるべく高く維持、全体をコンパクトにしてプレスの効きを良くしている。欧州カップ戦に参戦していないアドバンテージを生かし運動量が豊富で、士気が高く諦めないからこそ、試合終了間際に勝ち点を稼ぐ試合が非常に多い。

 最終ラインのラ・グアルディの強さとリーダーシップ、中盤のピナとワカソの堅実さ、右のイバイと左のジョニーの正確なセンタリング、1トップのカレリのポストプレーと、選手個々の一芸を最高レベルまで引き出し、バリエーションがなく選手層も薄いものの、自分たちのパターンでは絶対に強い。アベラルドの確かな手腕がうかがえる手作り感があるチームである。前節首位だったセビージャを苦しめた(1-1)のも当然、今週末もファイトあるバトルを演じてくれるに違いない。

 一方、アトレティコ・マドリードはケガ人続出で苦しい戦いが続いている。前節はジローナ相手に引き分け(1-1)。負傷中のSBのファンフランとフィリペ・ルイス、CBのゴディンとヒメネスが戻って来られないと、今週末も左SBにサウールを起用する急造DFラインで臨まざるを得ない。たとえ、誰かが復帰したとしても本調子でなければアラベスのアグレッシブさに対抗するには厳しいだろう。

 ジローナ戦で明らかになったのは、シメオネ監督のサッカーでは左右SBの攻め上がりがなければ攻撃力が半減してしまうこと。アトレティコ・マドリードのDFラインは高くない。ジローナ相手でもアラベス相手でも同じでボールの後ろに裂く人数が多く、オフサイドトラップを使わず下がって人の壁を築いて守る。その分、攻め上がる距離が長く相手ゴールに近づくのに苦労する。

 ジエゴ・コスタにロングボールを入れる手は常にある。ジローナ戦の同点ゴールも彼へのロングパス一本から生まれた。が、足に違和感を抱えながらプレーする彼に頼るのはやはり成功率が下がってしまい、勝ち点を取りこぼす試合が出て来る。守備的なプランゆえに勝ち切れないのはアトレティコ・マドリードの構造的な問題なのだが、それが負傷者続出でより顕著になっている。バルセロナにもレアル・マドリードにも負けないが、ジローナにもレガネスにもエイバルにも勝てない(いずれも引き分け)。

 カード名が伝えて来る印象とは違い、今週末も最後までもつれこむ接戦は必至だ。

文:J:COMサッカー編集部

ラ・リーガ関連生放送予定

18/19 ラ・リーガ 第15節

・アトレティコ・マドリード vs アラベス
 12月8日(土)夜8:59〜(生中継 WOWOW ライブ
・バレンシア vs セビージャ
 12月8日(土)深夜0:00〜(生中継 WOWOW ライブ
・エスパニョール vs バルセロナ
 12月9日(日)朝4:30〜(生中継 WOWOW ライブ
・ウエスカ vs レアル・マドリード
 12月9日(日)深夜0:00〜(生中継 WOWOW ライブ
・ベティス vs ラージョ・バジェカーノ
 12月10日(月)朝4:30〜(生中継 WOWOW ライブ

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