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18/11/28【ラ・リーガ】失速のレアル・マドリーにバレンシアが襲いかかる

(写真:Getty Images)

 レアル・マドリーは27日ローマと、バレンシアは同日ユベントスとCL第5節を戦ってのこの顔合わせ。サッカーファンにとっては楽しみな試合が連続して息を付く暇もない。レアル・マドリーにはクラブW杯もあるしこれからクリスマスまで、試合がぎっしり詰め込まれた前半戦の一つの山場である。

 そんなタイミングで気懸かりなのは、レアル・マドリーの失速。ソラリ監督が就任して以降4連勝、新監督から「暫定」の肩書が取れた初試合で、エイバルにほぼ手も足も出ない完敗(0-3)を喫した。GKクルトワの奮闘がなければ0-4、0-5もあった、ロペテギ前監督時代にもなかった今季最低の内容だった。試合後セルヒオ・ラモスは試合に臨む選手の姿勢を、バランはポジショニングの悪さを敗因として指摘した。「身内を批判しない」というタブーを破り、前者はチームメイトへの、後者は監督への批判であったことに事の深刻さがうかがえる。

運動量で圧倒され、セカンドボールが拾えず、カバーが間に合わずに波状攻撃を喰らい、少ないチャンスはオフサイドの連続でつぶした。全員が悪かったが、特にオドリオソラのカバーに走らなかったベイル、相変わらず消えてしまうアセンシオは酷かった。途中で下げられたモドリッチは不満を隠すことをせず、イスコはボールに触るだけで違いを作れず、ビニシウスはいつも通り一本調子に突っかけるだけ……。カルバハルの復帰だけが明るい材料だった。

 監督交代によるエフェクトは長続きせず、エイバルのサイド攻撃に何の戦術的な手当てもできなかったソラリの手腕にも疑問符が付いた。15得点2失点の4連勝で膨らんだ“ジダンの夢をもう一度”という楽観的な空気は一気に悲観論になった。CLローマ戦、バレンシア戦の結果いかんでは新監督の首も危ういという一触即発の状況だ。とはいえ、ソラリにできるのはベストの人選をベストに配置することだけしかない。ベイルやビニシウスの大爆発を期待するのは厳しい。

 一方、バレンシアの方は上向きだ。前節はラジョ・バジェカーノに本拠地初勝利、3点取ったのも今季初と「初」つくしで大勝(3-0)。高いDFラインでボールポゼッションをする、カウンターチームには最適な相手に恵まれた点は考慮しないといけないが、それにしてもロドリゴ(以前無得点も2アシスト)、ゲデス、ガジャ、ソレールがキレを取り戻しつつあるのは心強い。さらに何と言っても、サンティ・ミナが復帰後3試合で6ゴールと絶好調。得点不足で勝ち切れなかったチームにGKと勝ち点をもたらしている。リーガの順位は10位、CLでは敗退の瀬戸際に追い込まれているが、昨季復活の功労者であるマルセリーノ監督に絶対の信頼が置かれているため、プレッシャーがレアル・マドリーとは比べ物にならないくらい低いのも有利な点だ。

 うまく機能せず守備が脆いレアル・マドリーのポゼッションサッカーVS絶好調ミナと陰の功労者ロドリゴに引っ張られるバレンシアのカウンターサッカー。サンティアゴベルナベウでの試合だから本来はレアル・マドリー有利とすべきなのだが、ホームのファンが味方になるとは限らない。スタジアムの不穏な空気を利用すれば、バレンシアが足をすくう可能性は多いにある。

文・木村 浩嗣

ラ・リーガ関連生放送予定

18/19 ラ・リーガ 第14節

・ヘタフェ vs エスパニョール
 12月1日(土)深夜2:15〜(生中継 WOWOW ライブ
・レアル・マドリード vs バレンシア
 12月2日(日)朝4:35〜(生中継 WOWOW ライブ
・ジローナ vs アトレティコ・マドリード
 12月2日(日)深夜0:00〜(生中継 WOWOW ライブ
・バルセロナ vs ビジャレアル
 12月2日(日)深夜2:20〜(生中継 WOWOW ライブ

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