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18/11/22【ラ・リーガ】首位バルセロナの正念場。アトレティコ・マドリーとのアウェイ戦

(写真:Getty Images)

 首位バルセロナを1ポイント差で追う3位アトレティコ・マドリー——通常のシーズンなら首位攻防戦となる試合だが、混戦の今季はアトレティコ・マドリーと同ポイントの2位セビージャ、4位アラベスが漁夫の利を得る可能性もある。

 インターナショナルマッチウィークに入る前、前節は両チームとも良い試合だったとは言えない。バルセロナはホームでベティスに“完敗”。スコアこそ1点差(3-4)だったもののお家芸のパスサッカーで上回られ、常に先手を取られた。メッシが復帰して油断があったのか、チーム全体がインテンシティー、運動量で相手を下回った結果、ボールの奪い合いで敗れ、ファーストプレスをかわされ、相手のカウンターにはMF陣の帰陣が間に合わず——と、ボール支配率で上回りながら後手に回っていた印象が強い。

 メッシ参戦ではっきりわかったのは、守備時にはプレスをしない彼のサイド(右。相手から見て左)が穴になること。右SBのセルジ・ロベルトも守備で傑出した選手ではないので、アトレティコ・マドリーはここを狙ってくるに違いない。左右対称にはまったくこだわらないシメオネ監督は、いびつな配置になってもジエゴ・コスタとレマルを左に寄せメッシの背後を徹底的に突いてくるのではないか。

 対するバルベルデ監督の采配の注目点は2つ。1つは、ラキティッチを出場停止で欠く中盤をどう構成するか? オーソドックスには代役はラフィーニャだが、セルジ・ロベルトを中盤に入れてセメドを右SBにして守備強化を試みる可能性もある。とはいえ、個の守備能力から言えばセルジ・ロベルトもセメドも大差ないので思惑通りいくかは疑問でもある。

 もう1つは、規律違反(8日の練習を無断欠席)で前節招集外となったデンベレをどうするか? コウチーニョのケガからの復帰は微妙で、ベティス戦で先発したマルコムは期待を裏切った。となると、メッシ、ルイス・スアレスと組む3トップの3人目は誰になるのか? デンベレにお灸をすえ続けるべきかというのは、采配の問題ではなくチームマネージメントの問題でもある。1時間半も連絡もせず行方不明だったデンベレを先発させ、ラフィーニャやムニールをベンチあるいは招集外というのは示しがつかない。マネージメントから言えば右SBセメド、中盤セルジ・ロベルト、左FWラフィーニャという形がベストだろうが、この顔ぶれがアトレティコ・マドリーに勝利するためのベストかどうかはわからない。

 アスレティック・ビルバオに勝利(3-2)したアトレティコ・マドリーはゴールチャンスをほとんど作れなかったものの、個人技(1点目のトーマスの素晴らしいミドルシュート)とセットプレー(ロドリの2点目、ゴディンの3点目)に救われた。冴えないチームとは対照的にシメオネ采配は光った。交代枠が残っていない段階で負傷したゴディンをセットプレー要員として“不動の”センターFW化し最前線に配したのは、さすが勝負師である。

 バルセロナ戦に向けては明るい材料が多い。インターナショナルマッチウィークの期間中にルーカス、サビッチ、コケ、レマルがケガから復帰。ゴディン、ヒメネスは負傷中だがほぼベストの布陣で臨める見込みだ。リーガではまだノーゴールとツキが無いジエゴ・コスタの控えビトロも前節は良かったから出番があるのではないか。

 試合展開はいつもの通り、ボールを支配するバルセロナをボールの後ろで待ち構えるアトレティコ・マドリーという形になるだろう。両チームの直接対決は直近5試合(リーガとコパ・デルレイを含む)でバルセロナの2勝3分だが、スコアは1-0、1-1、1-2、1-1、1-2といずれも接戦。今週末も2点目が勝敗の分かれ目になりそうだ。

文・木村 浩嗣

ラ・リーガ関連生放送予定

18/19 ラ・リーガ 第13節

・エイバル vs レアル・マドリード
 11月24日(土)夜8:45〜(生中継 WOWOW ライブ
・バレンシア vs ラージョ
 11月24日(土)深夜0:00〜(生中継 WOWOW ライブ
・アトレティコ・マドリード vs バルセロナ
 11月25日(日)朝4:30〜(生中継 WOWOW ライブ
・セビージャ vs バリャドリード
 11月25日(日)深夜0:00〜(生中継 WOWOW ライブ
・ビジャレアル vs ベティス
 11月26日(月)朝4:30〜(生中継 WOWOW ライブ

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